スマートフォンゲーム「メメントモリ」(iOS、Android、PC)などを開発・運営するバンク・オブ・イノベーションに対し、セガが自社の特許権を侵害されたとしてゲームの差し止めなどを求める訴訟を起こした。バンク・オブ・イノベーションが10月21日に明らかにした。
同社によると、セガはメメントモリおよび既にサービスを終了した「幻獣契約クリプトラクト」について、セガの保有する5つの特許権を侵害しているとして許諾条件を提示。両社で協議していたという。しかし「当社の見解が原告(セガ)に受け入れられるには及ばず、訴訟の提起に至った」。
当該特許は、カードなどの操作媒体をプレイフィールドに並べることで、裏面に記録されたデータを読み取ってビデオゲームを進行するプログラム(日本国特許第5930111号)など5つ。セガはメメントモリの差し止めと10億円の損害賠償、およびその遅延損害金の支払いを求めている。
BOIは「当社サービスが当該特許権を侵害しているとの事実はないものと認識しており、訴訟の中で当社の主張の正当性を明らかにしていく。また訴訟がどのような結果になったとしても、必要な対策を講じるなどして『メメントモリ』のサービスを継続していく方針」としている。
メメントモリは、バンク・オブ・イノベーションが2022年10月にリリースしたスマホ/PC向け放置RPG。米国のモバイル市場調査会社であるSensor Towerによると、サービス開始から1年間でダウンロード数は290万以上。23年11月15日までの世界累計収益は1.8億ドル(約271億円)を超えたという。
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