操作面での改良にも注目したい。背面を比較した際の大きな違いは、従来モデルでは液晶の両サイドに分散配置されていたボタン類が、背面右側の集中配置に変更されたこと。たとえば従来のX-Pro1やX-E1では、後のファームアップで改良されたものの、AFエリアを変更するために、まず左側にあるAFボタンを押してから、右側にある十字キーを押す必要があり、それを撮影中に行うのは意外と手間取り面倒だった。X-M1では、AFボタンが十字キーの上に割り当てられたので、右手のみで素早く変更可能になった。
X-Pro1やX-E1のこだわりともいえる露出補正ダイヤルやシャッタースピードダイヤルは省かれてしまった。その代わりにボディ天面には一般的なモードダイヤルを新設。フルオートやプログラムオート、絞り優先オート、シャッター優先オートなど12の撮影モードをダイヤル操作で素早く切り替えられる。
絞り値やシャッター速度、露出補正の各操作については、天面のメインコマンドダイヤルと背面のサブコマンドダイヤルの2つを使って操作する。サブコマンドダイヤルのほうはやや小さめだが、どちらも適度なクリック感があり、回転操作はスムーズに行える。好きな機能を割り当てられる天面のFnボタンや、主要な設定を素早く変更するためのQボタンについては引き続き搭載する。
天面の電源スイッチを回すと約0.5秒で液晶モニタが表示され、撮影スタンバイの状態になる。AFはミラーレスカメラで一般的なコントラスト検出方式を採用。ダブルレンズキットに付属する2本のレンズによる試用では、暗所以外のほとんどの撮影シーンで大きなストレスなく合焦するAF性能を確認できた。AF作動音については、単焦点レンズ「XF27mm F2.8」は小さな作動音がややあるが、標準ズーム「XC16-50mm F3.5-5.6 OIS」はほぼ無音だ。
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