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自分撮りとスマホ連携を強化したPENの新モデル「PEN Lite E-PL7」

» 2014年08月28日 14時04分 公開
[園部修,ITmedia]

 オリンパスイメージングが8月28日、自分撮り機能とスマートフォンとの連携機能を強化した、マイクロフォーサーズ規格に準拠するミラーレス一眼「PEN Lite E-PL7」を発表した。9月下旬の発売を予定している。

PEN Lite E-PL7 PEN Lite E-PL7(ホワイト)
PEN Lite E-PL7PEN Lite E-PL7 PEN Lite E-PL7のシルバー(左)とブラック(右)

 ボディはシルバー、ホワイト、ブラックの3種を用意し、ボディ単体、M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZをセットにした「EZレンズキット」、M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZとM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 Rの2本のレンズをセットにした「EZダブルズームキット」の3モデルをラインアップする。価格はオープンプライス。実売想定価格はボディが6万6000円前後、EZレンズキットが8万1000円前後、EZダブルズームキットが9万6000円前後(いずれも税別)。

 PEN Lite E-PL7の特徴は、下方向に開くタッチパネル搭載の可動式モニター。一般的なチルト式のモニターは上方に開くものがほとんどだが、PEN Lite E-PL7では、自分撮りの際に操作しやすいよう、下に180度まで回転する(上方向にも80度開く)。モニターを下に開くと自分撮りモードが起動し、自分撮りに最適な機能が設定できるようになる。スマートフォンだけでは撮れなかったきれいで多彩な自分撮りが可能だ。

PEN Lite E-PL7 下に180度開くタッチパネル搭載の液晶モニターが大きな特徴
PEN Lite E-PL7PEN Lite E-PL7 操作系は背面右下にまとめて用意した。液晶モニターは上方にも80度開く

 この自分撮りモードでは、モニターに写る画像がミラー表示になるほか、電動ズームレンズ装着時は自動的に広角端に移動。さらにシャッターはタッチパネルモニターへのタッチから1秒後に切れる仕組みで、カメラ目線の写真が撮りやすい。カスタムセルフタイマー機能で、撮影までの秒数、撮影枚数、撮影間隔を指定して、インターバル撮影のように写真を撮ることも可能だ。手ブレ補正機能には、OM-D E-M10と同じ3軸VCM手ブレ補正を採用。片手で撮影すると回転ブレが発生しやすいが、強力に手ブレを補正する。

 スマートフォンアプリ「OI.Share」のリモート撮影機能を使えば、セルフタイマー連写や自分撮りインターバル撮影などを、離れた場所からでも簡単に行える。撮影の過程を画面で確認しながらシャッターを切れるライブバルブ撮影なども楽しめる。スマートフォン内蔵のGPSを使って、写真に位置情報を付加することもできる。初期設定はQRコードを読み取るだけと容易だ。

 また新たにアートフィルターに「ヴィンテージ」「パートカラー」機能を用意。アートフィルターは全14種類になった。SNSなどに投稿する写真を加工するのにも役立つ。ヴィンテージフィルターは、ノスタルジックな効果を付加するフィルターで、フィルムの光もれやプリント焼けなどの変色効果を演出したり、色あせによる退色効果を出したり、オールドプリントのような雰囲気を作ったりできる。パートカラーフィルターでは、特定の色だけを抽出し、それ以外をモノトーンにできる。残したい色や強調したい入りをメインダイヤルで簡単に選べるほか、選択した色を中心に自然なグラデーションで色を残せるのが特徴だ。

 基本性能はOM-D譲りで、1605万画素のLive MOSセンサーと画像処理エンジンTruePic VIIにより高画質を実現。81点FAST AFと8コマ/秒の連写はOM-D E-M10と同等となっている。

 キットレンズM.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZを取り付けた状態での奥行きは約60ミリとコンパクト。PEN Liteならではの小型軽量のボディも魅力だ。背面の操作ボタンは、使用頻度の高さなどを考慮し、カメラの右下にすべて集約。誤操作しにくい配置とした。グリップも、小さなボディながらしっかり握れる形状を追求している。

 外形寸法は幅114.9×高さ67×奥行き38.4ミリ。重さはバッテリーとメモリーカードを含む状態で約357グラム。撮影可能コマ数は約350枚。

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