では撮るべし。
レンズは28ミリ相当の単焦点でF2.8〜F11。
イメージセンサーは1型の2000万画素で、アスペクト比は3:2。まあ1型センサーのハイエンドコンデジと同じセンサーだろう。
ISO感度はISO125からISO12800(拡張感度としてISO100とISO25600が用意されている)。シャッタースピードは1/4000秒まで。メカシャッターでこのクラスで1/4000秒ってのはかなりのもの。さらにそれ以上明るいと自動的に電子シャッターに切り替わって1/16000秒までいく。これはすばらしい。
ちなみに、一般的なスマホ搭載カメラのレンズは絞り固定、シャッターは電子シャッターのみ。為念。
ではまずiAモードで撮ってみる。比較対象としてスマホ界から同じ2000万画素のXperia Z3をひっぱりだしてみた。
色味が違うのは、撮影日時が違うから。季節も時刻も違うのでそこはご勘弁を。
どっちも2000万画素。ぱっと見はわかりづらい。でも等倍で見比べてみると一目瞭然。
Xperia Z3の方は空にノイズが浮いてるし、アンテナのディテールももやっとして濁ってる。Xperia Z3のイメージセンサーは普及型コンデジと同じなので、CM1の画質はスマホや普及型コンデジよりは明らかにワンランク上なのがわかってもらえると思う。同じ2000万画素でも基本性能が違えば、写りも全然違うのですよ、という話だ。
一般的に画素数が同じなら、イメージセンサーがでかいほうがノイズは少なく感度は高くダイナミックレンジもちょっと広いのだ。
ちなみに、またもや日時が違って恐縮だが、同じパナソニックの同じイメージセンサーを搭載したFZ1000で撮ったものも比較用にどうぞ。
ギリギリFZ1000の方がいいかな。たぶんレンズ性能の違いだろう。
続いてポートレートを。たまたま、iPhone 6 Plusと同じカットを撮ってたので見比べてみる。
階調はCM1の方が柔らかいし画質はいいんだけど、色はiPhone 6 Plusの方が鮮やか。これは絵づくりの差で、iPhone 6 Plusの方が派手目の見映え重視の絵づくりをしてるせいだと思ってよし。
もう1つ比較ものを。夜景だ。
CM1は手ブレ補正機構を持ってないこともあり、シャッタースピードを速めに維持したまま積極的にISO感度を上げる。iPhone 6 Plusは光学手ブレ補正に頼るところがあり、ギリギリまでISO感度を上げない。だから上の写真はiPhone 6 PlusはISO100、DMC-CM1はISO1600という大きな差になっている。
ではCM1のISO感度を抑えて撮ったらどうか。同じ位置からシーンガイドの「夜景モード」で撮ったのがこちら。
夜景モードにしたらF5.6に絞った上にシャッタースピードが1.3秒といわれたので困ったが(そもそもCM1に三脚穴ないし)、あれこれ工夫して撮ってみたところ、やはり画質は全然違う。
さてあとはCM1単体の作例。
LUMIXの基本モードはiAとiA+。撮影モードは撮影モードアイコンをタップし、画面に出たモードダイヤルをタッチパネルで回すか、コントロールリングを回して決定する。iAはおまかせオート、iA+はおまかせオートなんだけどホワイトバランスや露出補正なんかを加えることができる。
iAでは人物のほか、料理認識なんかもしてくれるので重宝する。
あれこれいじりたいときはPASMの各モードで。
あとはまあ、クリエイティブフィルタとかパノラマ撮影とかシーンガイドとかLUMIXお馴染みの撮影モードはついていると思ってOKだ。
注目は4K動画。CM1の4K動画は秒15コマとちょっと動きは劣るが、これを静止画撮影用に使うのはパナソニックの得意とするところ。お馴染み「4Kフォト」と、新しい「4Kプリ連写」の2つの機能が別アプリで用意されている。
4Kプリ連写はシャッターを押した前後の45枚(押す前と押したあとにそれぞれ22枚ずつ)を撮影し、後から一番いいタイミングのを選べるという機能。いわゆるパースト連写とかタイムマシン連写と呼ばれてるヤツ。4Kなので1枚当たり800万画素相当のサイズとなり、なおかつこのモードだとシャッタースピード優先となり、1/1000秒が基本となるので、動きものを撮るのにいい。
これはなかなか面白い。
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