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» 2015年02月04日 21時00分 公開

日本でも限定発売:Androidスマホでもある“進化形”デジカメ「LUMIX CM1」を改めて検証する (3/3)

[荻窪圭,ITmedia]
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CM1はデジカメでありスマホなのがスゴイ

 というわけで、カメラとしてのCM1を見てきたんだが、そもそもCM1はデジカメの進化形かスマホの進化形か。当然両方なんだが、パナソニックのWebサイトではLUMIXのコーナーに掲載されているし、量販店ではカメラ売り場で扱うようだから「デジカメの進化形」が正しいところか。

 ポイントはカメラ部に同社のLUMIXで使われてるのと同じ画像処理エンジン、ヴィーナスエンジンが搭載されていること。普通のスマホは、スマホのプロセッサを使ってカメラを動かし、画像処理をしているのに対し、CM1は同社のデジカメと同じ画像処理チップを搭載し、そこで撮影から画像の生成まで行ってるわけで、単に1型センサーを搭載しただけじゃないってのが重要なポイントなのだ。

 だがしかし、しばらく持ち歩いてみて、ああ、わたしはこれを「信頼できるカメラを搭載したスマホ」として使うことが多いなあと感じたのである。

 ボディはちょっと分厚いスマホである。カメラ機能以外はスマホだし、iAモードで撮ればもうスマホ感覚でさくっと撮ってその場でさくっといじってアップロードしたり、紙の資料をさくっと撮ってその場でEvernoteに突っ込んだりと、高画質な画像メモとしても重宝する。撮った写真をその場で補正したり加工したりの手間もたいしてかからないので、好きなようにあれこれ作れるのも実に楽しい。写真に位置情報を付けてくれるのも便利(スマホなら当たり前だが)。

 Googleドライブへの自動バックアップ機能をオンにしておけば、帰宅してWi-Fiにつながったとたん、写真や動画が自動的にクラウドにバックアップされる。この機能をオンにするとGoogleドライブの無料分(15Gバイト)をあっという間に食いつくすので注意。

LUMIX CM1 設定で自動バックアップをオンにすることもできる

 もしCM1が「カメラであること」を最優先で設計したとしたら、もっとボディは分厚くなったろう。そうすれば握りやすいグリップを付けられたろうし、光学ズームや光学式手ブレ補正も搭載できたろう。

 でもそれでは単に「データ通信機能を持ったデジカメ」だ。

 それはそれで面白そうなのだが、そうしなかったおかげで、「スマホの皮をかぶったハイエンドコンデジ」的なCM1ならではの味わいがでてきた。

 で、最後にスマホとしての話。

 Androidは4.4。CPUはSnapdragon 801の2.3GHz。バッテリーは2600mAh。ディスプレイは4.7型で、十分イマドキのスマホだ。

 ただNFCは搭載するもののFeliCaには未対応である。おサイフケータイにはならない。

 気になってた日本での発売形態だが、キャリアを通さず、SIMフリー端末として単体で発売される(将来はわからないが今のところはそうだ)。SIMなしでもWi-Fi端末として使えるが、格安のSIMカードを入手するのがお勧め。SIMを差して写真のやりとりやSNS端末として使ってはじめて、このクオリティの写真を自由にやりとりできる面白さが生まれるのだ。

 ちょうど、低価格なSIMが各社から出てきたことだし、タイミング的にもいい。

 例えば、CM1にデータ通信専用のSIMを差し、通話とおサイフケータイは別途ケータイを持つというのも悪くない選択かと思う。どうしてもiPhoneがいい、その上おサイフケータイも使いたい、という人は3台持ちをするか、ドコモの「おサイフケータイ ジャケット01」などを使ってください(今わたしは3台持ちです……)。

そのほかの作例

LUMIX CM1 空。手前の住宅街をシルエットに入れて、日没直前の空を撮ってみた。よい味わいです。iA、1/2000秒、F5、ISO125
LUMIX CM1 神田明神の獅子。縦位置で撮るときはスマホ的に、画面のカメラボタンをタッチするのが撮りやすい。絞り優先、1/1000秒、F2.8、ISO125
LUMIX CM1 なんてことないおうちの門。iA、1/2000秒、F4、ISO125
LUMIX CM1 ランチでパスタ。WBはけっこう強めに合わせてくる。料理と自動認識された。iA、1/60秒、F2.8、ISO320
LUMIX CM1 古城址の空堀を散歩しながらスナップ。竹垣にピントを合わせて背景をぼかしてみた。絞り優先、1/60秒、F2.8、ISO1000、WB晴天
LUMIX CM1 土の茶色い感じを出したかったのでWBを晴天にし、マイナスの露出補正をかけて撮ってみた。絞り優先、1/60秒、F2.8、-1.3EV、ISO320、WB晴天
LUMIX CM1 猫を高速連写モードで撮影した中の1枚。舌がぺろりとなった瞬間を選んでみた。シャッタースピード優先、1/250秒、F2.8、ISO1250
LUMIX CM1 工事中の渋谷の夜の姿を。手ブレ補正はないんだけど、高感度に強いので夜のスナップを気軽に撮れる。というか持ってると撮りたくなります。iA、1/40秒、F2.8、ISO1600
LUMIX CM1 クリエイティブコントロールのダイナミックモノクロームで駅の古びた構造物を。1/60秒、F2.8、ISO320
LUMIX CM1 4Kプリ連写で撮影した中から1枚選び、それを付属のビューワーアプリで編集したもの(傾きを補正し、フィルターをかけ、フレームをつけてみた)。この一連の作業をスムーズに行えるのがスマホのよさ。1/1000秒、F2.8

高感度撮影の作例

LUMIX CM1 ISO800
LUMIX CM1 ISO1600

LUMIX CM1 ISO3200
LUMIX CM1 ISO6400

LUMIX CM1LUMIX CM1 さすがにISO12800以上はかなり荒れるけど、ISO3200までならけっこう使えそう
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