リコーイメージングが2月5日、Kマウントのデジタル一眼レフカメラ「PENTAX K-S2」を発表した。3月6日に発売する。ボディカラーはブラック、ホワイト、ブラック×オレンジの3色で、ホワイトのキットレンズは専用の白いレンズになる。
2014年9月に発表した「PENTAX K-S1」の上位機種にあたる。普及クラスの製品ながら、屋外などで利用する際などにも安心感がある防じん・防滴仕様を実現しているのが特徴で、防じん・防滴対応のデジタル一眼レフカメラとしては世界最小(リコーイメージング調べ)を実現した。
ボディ単体での販売の他、沈胴式の専用レンズ、smc PENTAX-DA L 18-50mmF4-5.6 DC WR REが付属する「18-50REキット」、18-50mmに加えてsmc PENTAX-DA L 50-200mmF4-5.6ED WRもセットにした「ダブルズームキット」、smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL [IF] DC WRとボディのセット「18-135WRキット」を用意する。価格はオープンプライス。実売予想価格はボディが9万円前後、18-50REキットが11万円前後、ダブルズームキットが12万円前後、18-135WRキットが13万円前後(いずれも税別)。
撮像素子は有効約2012万画素のCMOSセンサーで、光学ローパスフィルターは搭載していない。ISO感度は最高51200まで用意しており、超高感度撮影にも対応する。画像処理エンジンはPRIME MII。リコーが持つ独自の画像処理技術を応用し、人間の視覚特性に合わせた立体感のある描写が可能な「明瞭強調」や、これを応用したHDR撮影ができる「A-HDR」機能を新たに搭載している。
AFシステムは「SAFOX X」(サフォックス・テン)で、K-5IIなどに採用されていたものと同等だ。11の測距点を持ち、中央部9点はクロスセンサーとなっている。手ブレ補正機能「SR」は、本体に内蔵しており、レンズを選ばない。また、露光中にイメージセンサーユニットをサブピクセル精度で微小駆動させ、モアレ軽減効果を得る「ローパスセレクター」も利用可能だ。シャッター速度は最高1/6000秒までサポートしており、秒間5.5コマでの連写もできる。
またKシリーズとしては始めてWi-Fiを搭載し、オプションなしでスマートフォンなどと接続ができるようになった。NFCも搭載するので、NFCを備えたAndroidスマートフォンとなら、かざすだけでWi-Fiの設定が行える。専用アプリからは、リモートシャッターや離れた場所からの設定変更が利用できるほか、SNSへのアップロードなども行える。
光学ファインダーは視野率100%で、倍率は約0.95倍。ガラスプリズムを採用しており、明るく見やすい。電子ダイヤルは前方と後方の2カ所に用意するなど、操作性にも配慮した。液晶モニターはバリアングル式で、さまざまな角度での撮影に対応できる。多彩なフィルターやシーンモードも用意した。
動画撮影はフルHD(1920×1080ピクセル)で行える。一定間隔で撮影した静止画をつないで動画にする「4Kインターバル動画」や星の軌跡などを記録すると楽しめる「スターストリーム」といったユニークな機能もある。
レンズキットに用意されている「smc PENTAX-DA L 18-50mmF4-5.6 DC WR RE」は、キット専用レンズで、単体では販売されない。35ミリ判換算で27.5ミリから76.7ミリ相当の画角の沈胴式の標準ズームレンズながら、ボディに付けたままでもコンパクトに収納できる。防滴構造を採用しており、雨天時や水しぶきのかかる場所でも心置きなく撮影できる。
なお、リコーイメージングのデジタル一眼レフカメラではおなじみの「オーダーカラー受注サービス」も2月10日から受け付ける。本体色は「ネイチャーコレクション」としてフォレストグリーン、デザートベージュ、ストーングレー、「スポーツコレクション」としてホワイト×ライム、ブラック×ピンク、ホワイト×レーシングストライプ、ブラック×レーシングストライプが選べる。こちらの発売は3月6日の予定だ。
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