特集
PRS-T2――ソニー:電子書籍端末ショーケース
往年の名機から最新のタブレットまで――古今東西の電子書籍端末をショーケース風に紹介する「電子書籍端末ショーケース」。ここでは、ソニーの電子書籍端末「Reader」の第3世代モデル「PRS-T2」を取り上げる。
製品概要
16階調モノクロの6インチE Ink電子ペーパーを採用した、ソニーの電子書籍端末「Reader」の第3世代に相当するモデル。薄型かつ軽量な従来モデル「PRS-T1」の特徴を引き継ぎつつ、さらなる長時間駆動を実現している。その一方、従来モデルの発売当初のおよそ半額となる9980円という低価格化を実現したことが大きな特徴。
無線LANを搭載し、Reader Storeから直接コンテンツを購入できる。また紀伊國屋書店の「紀伊國屋書店BookWeb」からもコンテンツを購入でき、Reader Storeから購入したコンテンツと本棚上で同列に扱うことができる。
またEvernoteとの連携機能を搭載し、本文の一部を範囲選択してEvernoteに保存できるほか、Evernoteの特定のノートブックをダウンロードして読むことができ、PCなどと組み合わせることで「あとで読む」端末として利用できる。このほかFacebookとの連携機能、Reader Storeに対応するスマホやタブレットなどとの既読ページ同期機能(Reading Position Sync)も新たに搭載された。
タッチ操作に対応、解像度は600×800ドットで、実効解像度は従来モデルと同じ584×754ドット。カラーはブラック、レッド、ホワイトの3色。3Gモデルは用意されず、従来の3Gモデル「PRS-G1」が併売される。
スペックで見る「PRS-T2」
| メーカー | ソニー |
|---|---|
| 国内発売時期 | 2012年9月 |
| 発売時価格 | 9980円 |
| 専用/汎用 | 専用 |
| OS | 独自(Androidベース) |
| OSバージョン | 1.0.04.03190 |
| サイズ(※最厚部) | 110(幅)×173.3(奥行き)×10.0(高さ)ミリ |
| 重量 | 約164グラム |
| 解像度 | 600×800ドット |
| ディスプレイ | 電子ペーパー(E Ink) |
| カラー/白黒 | モノクロ16階調 |
| 画面サイズ | 6インチ |
| 通信方式 | 802.11 b/g/n |
| Bluetooth | なし |
| 内蔵ストレージ | 約2Gバイト(使用可能領域:約1.3Gバイト) |
| メモリカードスロット | microSD |
| バッテリー持続時間(メーカー公称値) | 約3万ページ、最長2ヵ月(無線オフ時)、最長1.5カ月(無線オン時) |
| タッチ操作 | 対応 |
| 対応フォーマット | XMDF(mnh/zbf).book、EPUB、PDF、TXT、JPEG、GIF、PNG、BMP |
| コネクタ | USB(microB) |
| 電子書籍ストア | Reader Store、紀伊國屋書店BookWeb |
| そのほか | - |
最終更新日:2013年5月14日
写真で見る「PRS-T2」


画面サイズは6インチで、下部に5つのボタンが並ぶ。アイコンの形状を模したボタンが特徴(写真=左)/左側面。microSDスロットを備える(写真=中央)/右側面。特にボタンはなくすっきりしている(写真=右)

上面。ボタン類は何もなくすっきりしている(写真=左)/底面。リセットボタン、microUSBコネクタ、電源ボタンを備える。音楽再生機能の廃止により、従来モデルにあったイヤフォンジャックは省かれた(写真=中央)/裏面。滑り止め加工が施されている(写真=右)

ホーム画面。上段には前回閲覧したコンテンツ、中段には最近追加された書籍、下段には書籍やストアにアクセスするためのボタンが並ぶ。従来モデルとは既読位置表示など細部が異なる(写真=左)/コンテンツの一覧。リスト表示も可能なほか、日付順、タイトル順、著者名などでソートが可能。ちなみに紀伊國屋書店BookWebから購入したコンテンツも同列に扱える(写真=中央)/コンテンツを表示したところ。ページめくりは画面のフリックか、もしくは下部のボタンで行う(写真=右)

Reader Storeに直接アクセスし、コンテンツを購入できる(写真=左)/紀伊國屋書店BookWebからもコンテンツの直接購入が可能。ショッピングサイトはブラウザ上で表示される(写真=中央)/Evernote連携機能を使えば、PCでクリップしたWebページを本機で閲覧できる(写真=右)Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
DD-1――ソニー
ソニーが1990年代に国内販売していた電子ブックプレーヤー「DATA Discman」シリーズの第1号機。
DATA Discman――ソニー
ソニーが1990年代に国内販売していた電子ブックプレーヤー「DATA Discman」。
PRS-500――Sony Corporation
米ソニーの電子書籍端末「Reader」で初代モデルに当たる「PRS-500」。
PRS-505――Sony Corporation
米ソニーの電子書籍端末「Reader」の2代目モデルに当たる「PRS-505」。
PRS-700――Sony Corporation
米ソニーの電子書籍端末「Reader」の3代目モデルに当たる「PRS-700」。
PRS-T1/G1――ソニー
ソニーの電子書籍端末「Reader」の二代目に相当するモデル。- Reader Touch Edition――ソニー
- Reader Pocket Edition――ソニー
LIBRIe EBR-1000EP――ソニー
ソニーが2004年に発売した「LIBRIe EBR-1000EP」。
Cybook Odyssey――Bookeen
フランスBookeenが販売する電子書籍リーダー端末。
kobo Touch――楽天
往年の名機から最新のタブレットまで――古今東西の電子書籍端末をショーケース風に紹介する「電子書籍端末ショーケース」。ここでは、楽天グループのカナダKoboが7月に国内販売を開始した「kobo Touch」を取り上げる。
Kobo eReader Touch Edition――Kobo
楽天が買収を発表したカナダのKoboが販売する「Kobo eReader Touch Edition」。
NOOK Simple Touch――Barnes & Noble
米書店大手Barnes & Nobleの電子書籍端末「NOOK Simple Touch」。
NOOK Tablet――Barnes & Noble
Barnes & Nobleが2011年11月に発売した7インチカラータブレット「NOOK Tablet」。
NOOK 3G+Wi-Fi、NOOK Wi-Fi――Barnes & Noble
Barnes & Nobleが2009年に市場投入した初代NOOK。
ISTORIA(イストーリア) WZR-6B――ウェイズジャパン
ウェイズジャパンが販売する6型電子ペーパー搭載の電子コミックリーダー「ISTORIA WZR-6B」を取り上げる。
Kindle(1st generation)――Amazon.com
Amazonの電子書籍リーダー端末「Kindle」、その初代モデル。
Kindle 2――Amazon.com
Amazonの電子書籍リーダー端末「Kindle」の第2世代に当たるモデル。
Kindle 3G+Wi-Fi、Kindle Wi-Fi――Amazon.com
Amazonの電子書籍リーダー端末「Kindle」の第3世代に当たるモデル。
Kindle DX――Amazon.com
Amazonの電子書籍リーダー端末「Kindle」の大画面モデル。
Kindle(第4世代)――Amazon.com
Amazonの電子書籍リーダー端末「Kindle」の第4世代に当たるモデル。
Kindle Touch/Kindle Touch 3G――Amazon.com
Amazonが2011年9月末に発表したタッチスクリーン採用のモデル。
Kindle Fire――Amazon.com
Amazon.comが2011年11月に発売した7インチカラータブレット。
iPad――Apple
米Appleが発売し、タブレット端末ブームの火付け役となった「iPad」。
iPad2――Apple
Appleのタブレット「iPad」の第2世代に当たるモデル。軽さも特徴。
iPad(第3世代)――Apple
Appleのタブレット「iPad」の第3世代に当たるRetinaディスプレイ搭載モデル。
GALAPAGOS ホームモデル――シャープ
シャープが2010年に国内市場へ投入したメディアタブレットのホームモデル。
GALAPAGOS モバイルモデル――シャープ
シャープが2010年に国内市場へ投入したメディアタブレットのモバイルモデル。
GALAPAGOS A01SH――シャープ
イー・モバイルブランドで販売されたシャープの「GALAPAGOS A01SH」。
DATAPRESS――パナソニック
松下電器産業(現:パナソニック)が1990年代に国内販売していた電子ブックプレーヤー「DATAPRESS」。
ΣBook(シグマブック)――パナソニック
松下電器産業(現:パナソニック)が2004年に発売した「ΣBook」。
Words Gear(ワーズギア)――パナソニック
松下電器産業(現:パナソニック)が2006年に発売した「Words Gear」。「ΣBook」の後継機に当たるモデル。
UT-PB1――パナソニック
楽天の電子書籍ストアを利用できるパナソニックのAndroidタブレット「UT-PB1」。
BookPlace DB50/25E(PDB5025ENAW)――東芝
7インチのカラー液晶端末としては軽量の330グラムを実現した東芝の専用端末「BookPlace DB50」。- REGZA Tablet AT700(AT700/35D)――東芝
NOOK Tablet――Barnes & Noble
米書店大手Barnes & Nobleが2011年11月に発売した7インチカラータブレット「NOOK Tablet」。
GALAXY Tab SC-01C――Samsung電子
Samsung電子製のAndroidタブレット「GALAXY Tab SC-01C」。
XOOM Wi-Fi TBi11M――MOTOROLA
国内では2製品目のAndroid 3.0搭載タブレットとなった米MOTOROLAの「XOOM Wi-Fi TBi11M」。
Optimus Pad――LGエレクトロニクス
国内では初となるAndroid 3.0搭載タブレットとして注目を集めたLGエレクトロニクスの「Optimus Pad」。
FLEPia(フレッピア)――富士通フロンテック
富士通フロンテック製のカラー電子ペーパー端末「FLEPia」。
biblio Leaf SP02――KDDI
KDDIが2010年に国内市場へ投入した「biblio Leaf SP02」。


