新しいワークスタイルを支援するFTTH(光ファイバー)サービスソニー「bit-drive」

 世界的に見ると、日本は比較的ブロードバンド接続環境の整った地域だといえそうだ。総務省がまとめた速報によると、2003年3月末時点でのブロードバンドサービス利用者数は合計で約940万人に上った。この半年ほどは、毎月50万人増というペースで増加しており、その勢いには目を見張るものがある。

 一口にブロードバンド接続といっても、実際にはCATVやADSL、FTTH(光ファイバー)など複数の種別がある。このうち、今の時点で最も注目を集めているのは、家庭での普及が著しいADSLかもしれない。しかし将来まで見据えて考えると、俄然FTTH(光ファイバー)が浮上してくる。事実、先の総務省の発表によれば、国内のFTTH(光ファイバー)サービス加入者数は30万を超えた。利用者数の増加カーブは、ちょうど昨年の夏を境に勢いを増している形だ。

FTTH(光ファイバー)ならではの「品質」と「安定性」

 FTTH(光ファイバー)はもともと、政府のe-Japan構想の中でも、将来の高速インターネット接続インフラの本命とみなされていた。ただ、加入者増を狙って月額2000〜3000円といった料金で価格攻勢をかけるADSL勢の影に隠れることも多かった。

 しかし今、改めてFTTH(光ファイバー)の価値が見直されつつある。

 というのは、単に「最大100Mbps」という通信速度の問題だけではない。もちろん、これはこれで、大容量のファイル転送などをスムーズに行えるといった点でメリットをもたらすが、光ならではの魅力は他にもある。

 その1つが、通信の品質や安定性だ。ADSL、特に最近主流となっている8Mbps、12Mbpsといった高速サービスの場合、ISDNとの干渉やさまざまなノイズによって接続に影響が生じる。NTT局との距離によっては、減衰の影響も避けられない。しかしFTTH(光ファイバー)ならば、これらの要因に煩わされることなく、常に一定品質のサービスを利用できる。業務に利用するとなれば、わずかの通信断が生産性に大きく影響するが、安定した品質のFTTH(光ファイバー)ならばそうしたリスクは最小限に抑えられる。

 またADSLは、名称の示すとおり、上りと下りで通信速度が異なる「非対称型」サービスだ。これは、動画の受信やオンラインゲームといった家庭での用途ならば問題ないかもしれないが、さまざまな情報の配信やファイル・アプリケーション共有を通じてパートナーと連携する必要がある企業にとっては、やや利用しにくい。その観点からも、上り下りともに100Mbpsを利用できるFTTH(光ファイバー)は有利となる。

コストパフォーマンスに優れたbit-drive

 このFTTH(光ファイバー)をベースに、当初から企業向けを想定してサービスを提供しているのが、ソニーの法人向けインターネットサービス「bit-drive」だ。NTT東日本/西日本が提供する「Bフレッツ」を足回りに、コストパフォーマンスに優れたサービスを展開している。

 具体的には、Bフレッツ「ベーシックタイプ」に対応した「ファイバーリンク pro」と、同「ビジネスタイプ」対応の「ファイバーリンク premium」という2つのメニューが用意されている。いずれもbit-driveバックボーンと地域IP網の接続には、ギガビットクラスの十分な帯域を用意し、ボトルネックを作らないネットワークを構築した。
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 料金は、ファイバーリンク proで8個の固定IPアドレスを利用する場合、月額2万800円。IPアドレスを16個用いる場合でも月額4万800円という価格だ。また初期導入費用は手数料・工事料合わせて1万8000円となるのだが、6月末まで行われている「アーリーサマーキャンペーン」中は無料となる。同じくFTTH(光ファイバー)サービスを展開している他社と比べると、固定IPアドレス8個にBフレッツ ベーシックタイプを組み合わせれば、たいていは4〜5万円といった価格帯になるのだが、bit-driveはその約半額。十分なコストメリットを感じさせる。

手厚いサポートと付加価値サービスも魅力に

 ただ、bit-driveの特徴は料金だけではない。サポートをはじめとする付加価値サービスも充実している。

DigitalGate 専用ネットワークサーバ
「DigitalGate」

詳細

 中でも、他に類を見ないサービスが、専用ネットワークサーバ「DigitalGate」の組み合わせだ。DigitalGateは、WebやDNS、メールといった主要なサーバとしての役割に加え、リモートからのファイル共有を可能にする「PRAファイルシェア」や、ファイアウォールやポートフォワーディングなどの機能を提供するオールインワンタイプのサーバだ。

 DigitalGateでは、不慣れな管理者でもスムーズに運用できるよう、Webベースの設定インタフェースやオンラインバージョンアップ機能を用意。さらに、障害時の復旧を支援すべく、付属のメモリースティックに各種設定を自動的にバックアップすることもできる。このDigitalGateを組み合わせたオプションサービス「ネットワークサーバーパック」は月額3万円で利用可能だ。

 また、企業にとっては、いざというときのサポートが重要だ。マーフィーの法則ではないが、起こってほしくないときほどトラブルは起こるものだが、そうしたときに24時間365日体制でネットワーク監視とカスタマサポートを提供してくれるbit-driveは、大きな助けになるだろう。

 さらに、最新のセキュリティ情報やウイルス情報などについてまとめ、無償で提供している「bit-driveセキュリティ情報サイト」や、自社システムの脆弱性をチェックできる確認ツールを提供する「bit-tools」も用意されている。セキュリティの重要性は認識しながらも、日々の運用に追われてなかなか対策にまで手が回らない、というケースはしばしば聞かれるが、bit-driveではそうした面でも支援を提供する。

bit-driveのビジネスソリューション
図1
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 そもそも、企業がFTTH(光ファイバー)サービスを利用する目的とは何だろう。業務をより効率的に、スピーディーに展開するためではないだろうか? 設定や障害対策に煩わされることなく、高品質な回線を安価なコストで提供するbit-driveは、そうした企業を支援する大きな力になる。「品質」と「サポート」、「コスト」という3拍子そろった、安心して利用できるサービスだといえるだろう。

関連リンク
ソニー ブロードバンド サービス bit-drive
bit-driveのご利用事例
セキュアアクセスサービス“CRYP(クリプ)”
勤怠管理サービス“Internet Time Recorder”

[ITmedia]


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