ソニーは12月1日〜26日の期間、同社のビジネス向けのブロードバンド・ソリューション&サービス「bit-drive」の年末キャンペーンを実施している。
企業がASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)のサービスを利用することは、さまざまな面で魅力的だ。中でも、初期費用を低コストに抑えられることが最大のメリットで、多少の独自ニーズに目をつむっても、「まずは小さく使ってみよう」と、ASPに足を踏み入れる企業も多い。
しかしながら、ASPではサーバを自社内に置かないため、セキュリティに対する懸念がつきまとう。公衆回線であるインターネットを介して、保護すべきデータを送受信する。ASP提供者は信頼できるとしても、ネットワークのセキュリティに関しては、ASPを採用した企業自身が考えるべき課題なのだ。
この問題がクリアできなければ、せっかくの「低い導入コスト」が無に帰する。それを解決するためのひとつの方法としてVPN(バーチャル・プライベート・ネットワーク)があるのだが、多くのVPNソリューションは、そのための高い知識や、それに伴う多額の投資を要するものだ。
図1:一般VPNのイメージ
そもそも、知識が社内にないかもしれない。なければ、外部の知恵を借りる。ただ、それでは相応のコストがかかってきてしまう。また、情報システム部門に優秀なネットワーク技術者が居たとしても、彼らの仕事をさらに増やせるかどうかも問題だ。
そこで、ASPサービスの利用を決める企業は、できるだけ「手っ取り早い」サービスを探すことになる。VPNの導入コンサルティングからサポートまでを含めて、フルにアウトソーシングでき、しかもそれが安価なサービスであれば、なおよい。低コストのメリットを享受したまま、ASPへと進んでいけるのだ。
また、ASPを広義に捉えれば、企業内の本拠にあるシステムを、インターネットを介して各拠点で利用することも含まれるだろう。こうしたケースでは、すでにVPNを使っている企業は多数ある。このように、すでにVPNを利用している企業も、さらにコストを抑えたいというニーズを持っている。ネットワークがビジネスに不可欠である以上、コモディティ化されたインフラのコストを抑えることは、ビジネスの価値に直結するのである。
ソニーの提案する「DigitalGate VPN」プラスの価値
それらをすべてかなえてくれるサービスを、ソニーが提供している。導入前コンサルティングからネットワークの設計・構築・運用・保守までを、すべてワンストップサービスとして提供し、障害対応まで任せることができるのだ。
企業は、センター拠点にbit-driveと専用サーバの「DigitalGate」を、各拠点にIPsec対応ルータ「DigitalGate VPNプラス」を導入し、それをbit-driveのブロードバンドインターネット回線で接続するだけでVPNが構築できる。
障害対応では、ソニーがこれまで法人専用ISPのビジネスで培ってきたノウハウを投入し、センター拠点、および各拠点側を24時間×365日、オンサイト保守してくれる。
なお、DigitalGateはVPN機能以外にも各種インターネットサーバ機能やリモートアクセス機能も備えたオールインワンサーバであり、これを導入しておけば、VPNの中央管理システムとして以外の用途でも使うことができる。また、VPNによる拠点間通信はIPsecを用いて暗号化されるため、拠点間でのセキュアな情報共有が実現できる。もちろん、外部インターネットに繋ぐ場合にも、bit-driveの高速なネットワークをそのまま利用できる。
図2:より高速なネットワーク環境を実現するbit-driveの利用イメージ
図2を見てほしい。100Mbpsのファイバーリンクで、各拠点にIPが1つ振られたbit-driveネットワークが、センター拠点に接続される。外部インターネット環境との接続も可能で、内部のトランザクションはVPNで保護される。
低コストなのも特徴だ。その月額コストは、「NTT Bフレッツビジネス」を計算に入れても、わずか30万円強で収まる。DigitalGateのレンタル料が3万円、DigitalGate VPNプラスのレンタル料がひとつ当たり5800円。それに加えて、ネットワークコストなどをトータルに含めての価格がこれだ。細かな内訳は、以下の表に示した。
■移行後のネットワークコスト(月額費用)
* 各費用は概算です。詳しくは価格表をご覧下さい
センター側費用(100M×1箇所) |
拠点側費用(100M×5箇所) |
総合計
318,100円
【経費大幅削減!】 |
ファイバーリンク
premium
(IP8個) |
99,000円 |
ファイバーリンク pro
IP1
(IP1個) |
74,000円 |
NTT
Bフレッツ
ビジネス |
41,100円 |
NTT
Bフレッツ
ベーシック |
45,000円 |
DigitalGate
レンタル費 |
30,000円 |
DigitalGate
VPNプラスレンタル費 |
29,000円 |
センター側合計
170,100円 |
拠点側合計
148,000円 |
|
インターネットVPNの活用法
この低コストなサービスを使えば、インターネットを介した情報連携をセキュアに行うことができる。ASPで活用できるのはもちろんだが、企業内でもセンターと拠点をセキュアに結ぶことで、さらなる活用スタイルが見えてくる。
既存のIP-VPNをより低コストなbit-driveに置き換えることが代表的な例だ。同様に、高額なコストのかかるフレームリレーや専用線を、それと同等なセキュリティレベルで安価な通信回線に変えてしまうことで、大きなコスト削減が達成できるだろう。
これらは既存のネットワークをbit-driveのVPNに換え、コストを削減しようというアプローチだが、セキュアで安価な回線を新規採用し、全く新しい情報通信手段として活用することもできる。
例えば、外に漏れるとまずい内容を会議するビデオ会議システムに使ったり、店舗に設置しておくカメラの画像をリアルタイムに本拠でチェックできる仕組みを構築することが可能だ。ビデオ会議では出張経費の削減が可能になるなど、ネットワークコストにとどまらない副次的なコスト削減効果を見込める。
ソニーでは、12月1日〜26日の期間、年末のキャンペーンとして、契約事務手数料1万5000円が無料になる初期費用割引キャンペーンを実施している。これを機に、コストパフォーマンスの高いbit-driveの光ファイバー&DSLサービスを試してみればどうだろうか。
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[ITmedia]