VA Linux Systems Japanは、「OSDNジャパン」の2004年度版ユーザー属性調査結果を公開した。国内のオープンソース・ソフトウェア関連のコミュニティにはある特徴が浮かび上がってくる。
VA Linux Systems JapanのOSDN事業ユニットは6月23日、日本最大のオープンソース・ソフトウェア関連のコミュニティ・ネットワークである「OSDNジャパン」の2004年度版ユーザー属性調査結果を公開した。
今回のユーザー属性調査は、OSDNジャパンに属するSourceForge.JP、japan.linux.com、Slashdot Japanの各サイトのユーザーを対象にして2004年4月に行われ、有効回答数922を得たもの。
同調査結果によると、51.1%のユーザーがコンピュータ/通信関係企業に勤務しており、学生は16.4%となっている。職種については、全ユーザーの55.0%がIT関連の技術職であると回答し、IT関連企業のエンジニアを中心としたネットワークであることがうかがえる。
個々のユーザーのスキルについては、使用するOSとして61.9%のユーザーがLinuxを挙げ、Windows NT/2000/XPの78.1%を考慮すると、LinuxとWindowsを使い分けるユーザーが多く集まっていることが分かる。また、ソフトウェアのプログラミングについては、88%のユーザーが行っていると回答し、そのうち46%のユーザーが仕事・趣味両方でプログラミングを行っていると回答した。
プログラミング言語については、CまたはC++が67.4%、Javaが38.5%となっており、その経験年数については、67%が5年以上の経験があり、15年以上という条件でも25%のユーザーが該当するという。
これらの結果から、Linuxを使いこなし、仕事だけでなく趣味としてもプログラミングを行い、10年程度は開発経験のあるハイレベルなITエンジニアがOSDNジャパンの平均的なユーザー像として浮かんでくる。
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