Sun、SOA技術「Project Kitty Hawk」を披露

» 2004年06月29日 08時10分 公開
[IDG Japan]
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 米Sun Microsystemsは、「Project Kitty Hawk」と呼ばれるサービス指向アーキテクチャ(SOA)技術の開発を進めている。Sun幹部が6月28日、米サンフランシスコで開催の2004 JavaOneカンファレンスで明らかにした。

 Sunの社長兼COO(最高執行責任者)ジョナサン・シュワルツ氏によれば、基本的なSun Java Enterprise Systemサーバベースのミドルウェアプラットフォームを強化し、WebサービスをSOAとさらにシームレスに連係させるなどの開発を進める。SOAは一般的に、Webサービスを使ってアプリケーションとデータをゆるやかに結び付け、ITアーキテクチャを容易に修正可能にする。

 Sunソフト部門の執行副社長、ジョン・ロイアコノ氏は、28日に披露した専門サービスコンポーネントを皮切りに、向こう18カ月かけてProject Kitty Hawkを登場させていくと話した。この「SOA Readiness Assessment」と呼ばれる専門サービスコンポーネントは、顧客がSOA技術をどこまで導入しているか、修正すべき点はどこかを評価するという。

 Sunによると、Project Kitty HawkはJava Enterprise System第4版のリリース時に実装される。現在のJava Enterprise Systemは第2版。またKitty Hawkは、この日リリースされたJava用の新ビジュアル開発環境「Sun Java Studio Creator」、開発ツール「Java Studio Enterprise」、ビジュアルWebサービスデザイナーの一部にも組み込まれるという。

 Kitty Hawkを一部に取り入れることで、Java Enterprise SystemはSOAのサービスで認証、管理、セキュリティ、プロビジョニングの簡素化を図る。例えば、サービス、バージョニング、メタデータ管理、サービスレジストレーション、ルックアップを中央管理するという。

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