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» 2004年07月08日 22時33分 公開

英ボディショップ、SAP for RetailでPOSデータと経営管理を統合(1/2 ページ)

英国のボディショップは、SAPが提供する小売業向け統合型ソフトウェア「SAP for Retail」を活用し、世界規模で業務体制の統合を図る

[ITmedia]

 スキンケア/ボディケア製品を提供する小売企業、英国のThe Bodyshop(ボディショップ)は、SAPが提供する小売業向け統合型ソフトウェア「SAP for Retail」を活用し、世界規模で業務体制の統合を図る。50カ国以上、2000以上の拠点でマネジメントとPOSシステムを統合する。同社は1999年からSAPを導入している。

 ボディショップは、SAP for Retailを本社と各地域の支社、倉庫、2000を超える全世界の直営店、さらに、フランチャイズ店にまで導入する。同社は米国では既にSAP for Retailを活用し、高い投資回収率を達成しているが、今回、これを米国以外の店舗や流通センターのネットワーク全体にまで拡大、50カ国を超える1000以上のユーザーを対象に導入する。

 ボディショップは、今回の取り組みにより、グローバルネットワーク全体で業務プロセスの統一を目指す。生産性の向上、顧客ニーズに対する即応力強化、新製品の市場投入の迅速化を推進したい考えだ。

 同社は、グローバルネットワーク全体で業務プロセスの統一を目指して「SAP for Retail」を採用。世界規模での導入は同社の3カ年戦略計画の一環という。

NetWeaverを活用

 導入には、SAP NetWeaverを活用する。NetWeaverは異種システム間の違いを隠蔽し、システムの拡張性を確保する技術。NetWeaverにより、適応力に優れた事業成長基盤を構築し、予測と受注処理、配分、流通プロセスなどにおいて、企業全体で一貫性を確保する。

 SAP for Retailは、各種レガシーシステムに代わって導入され、本社から店舗レベルまでエンドツーエンド型の業務プロセスを支える。財務プロセス、倉庫、サプライチェーンマネジメント、新商品開発、POSシステムの中核を担うわけだ。

 ボディショップのIT担当世界統括責任者、ジョン・グランビル氏は、「国際的にビジネス拡大を続ける上で、世界規模での事業体制の巨大化、複雑化に効果的に対応できる単一のITプラットフォームが必要だった」と話している。

 SAPは、新たな小売業界向けソリューションによる各種業務のビジネス・サポート向上に向け、ボディショップのプロジェクト・チームのマネジャーとスタッフに対し、料金設定・販促、調達・購買、倉庫管理などの分野でトレーニングを実施。SAP AG(ドイツ本社)の支援により、全世界の小売販売店を対象としたPOSソリューションの導入が今夏開始される予定。

 また、一貫した業務プロセスを構築する上で、ボディショップは、グローバルビジネス全体を通じてサプライヤーや顧客、製品に関する膨大な量の情報をより効果的に把握できるようにすることを主要な目的の1つに掲げる。このために、SAP Business Intelligenceを導入、広範に渡る小売販売網全体で情報をタイムリーかつ正確に把握していく。

 このように、全ての在庫の動きとキャッシュフローが詳細に追跡されると同時に、財務部分に対する各業務プロセスの影響が「mySAP ERP」に反映され、それが計画やモニタリング、報告、分析に活用できるようになる。

 製品の受注状況や在庫有無を把握できる在庫管理などのプロセスに対応することで、グローバルな販売網全体で最適な在庫水準を維持しながら、需要の急増にも迅速に対応できる入庫プロセスなど、柔軟なサプライチェーンの実現を目指す。

POSデータの全社共有

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