MS、スパム訴訟で400万ドルの賠償勝ち取る

Microsoftは、スパムを使った商標侵害をめぐる訴訟で、約400万ドルの賠償を命じる判決を勝ち取った。「法的取り締まりが、効果的な金銭的ダメージを与え始めている。スパムの経済効果を変えつつある」と同社。(IDG)

» 2004年07月16日 08時16分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米Microsoftは7月15日、商標侵害をめぐりカリフォルニアの男性を相手取った訴訟で、約400万ドルの賠償を命じる判決を勝ち取ったと発表した。Windows用デスクトップツールバーを配布する目的で、スパムをばら撒き、虚偽の広告とドメイン名の不法占拠を行ったと訴えていた。

 米カリフォルニア州中地区の連邦地裁は、Microsoftの主張を支持し、ダニエル・コシュヌード氏に395万ドルの支払いを命じた。今回の訴訟は、MSNおよびMSN Hotmailメールサービスにコシュヌード氏から大量のスパムが送りつけられたことを受け、2003年6月に提訴したもの。メールでは、いったんインストールすれば、自動的にWindowsシステムにセキュリティパッチを当てるツールバーを提供すると説明していたという。

 判決では、コシュヌード氏にMicrosoftの商標と名称の利用停止、スパム送信の自粛、Microsoftに対する賠償金の支払いを命じている。

 Microsoft側は、今回の判決が2003年に始めたスパム取り締まりキャンペーンにおける勝利でもあると歓迎。「狙いを絞った法的取り締まりが、スパム業者に効果的な金銭的ダメージを与え始めている。スパムの経済効果を変えつつある」と主張している。同社は現在、国内外のスパム業者を相手取り、米国で60件の訴訟を起こしているという。

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