最後のAlphaプロセッサは1.3GHzの「EV7z」。AlphaServerの販売は2006年まで継続され、サポートは2011年まで提供される。(IDG)
Hewlett-Packard(HP)は8月16日、UNIXサーバライン「AlphaServer」の最後のプロセッサアップグレードをリリースした。
この1.3GHz EV7zは、DECが初めに開発し、最終的にはHPが2002年のCompaq Computer買収で獲得したRISCプロセッサラインの最後の製品となる。
「ロードマップで約束した最後の大きなアップグレードだ」とUNIXマーケティングマネジャー、メアリー・エレン・ルバンドウスキー氏は語る。
Alphaプロセッサは1992年に開発され、アナリストにはその技術力を高く評価されていたが、IBM、Sun Microsystems、HPの競合するRISCプロセッサほどの市場シェアを獲得できなかった。AlphaはCompaqが買収され、HPがRISCプロセッサよりもIntelのItaniumプロセッサを採用すると決めたことで致命的打撃を受けた。
HPはAlphaServerの販売を2006年まで継続し、サポートを2011年まで提供する予定だとルバンドウスキー氏は説明する。
EV7zはAlphaServer GS1280に搭載され、即日出荷可能。価格は9万6100ドルからという。
HPはまた、1.15GHzで動作するEV7の高速版も、ローエンドモデル「ES47」「ES80」に搭載して提供する。価格はそれぞれ2万9000ドルと4万9300ドル。
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