OracleのPeopleSoft買収に追い風が吹いている。欧州委員会は、同社の敵対的買収提案に関してゴーサインを出すかもしれない。(IDG)
欧州委員会は、OracleによるPeopleSoftの敵対的買収提案に関して10月末までに結論を出す意向を明らかにした。これにより、買収にゴーサインが出るかもしれないとの観測が高まっている。
「モンティ氏は、自分の任期切れ(11月1日)前にこの問題について結論を出したい意向だ」。欧州連合(EU)競争政策担当委員、マリオ・モンティ氏の広報官は9月24日こう語った。
欧州委員会は4月、Oracleから追加情報の提出を待っているとしていったん調査を中断した。
この問題に近い筋によれば、Oracleでは提出できるすべての情報を提供したとの考えで、欧州委員会が決定を下すのに必要な情報は提出済みだと主張している。
しかしモンティ氏の広報官は24日、現在でも担当者がOracleと連絡を取っているところで、Oracleができるだけ早く送ると約束した追加情報を取得できる見通しだという。
米司法省では競争的な見地からこの買収は阻止すべきだと判断したが、モンティ氏の任期が切れる10月31日までに結論を出したいという欧州委員会の意向は、同委員会が司法省とは違う考え方を持っていることを示すものと見ていいと、この問題に近いある筋は話し、「もし(同委員会が)阻止する意向なら、なぜもっと早くそうしなかったのか」と指摘している。
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