特集:後編 いま、知っておくべきJavaテクノロジー 2004dev Java(5/6 ページ)

» 2004年09月30日 17時17分 公開
[阿島哲夫(カサレアル),ITmedia]

商用製品は開発の枠を超え行程連携に優れるものが多い

 OSSは低コストで高品質だが、それでも商用製品を選択する理由は確固たるものがある

 まず、商用製品にはベンダーのサポートが存在することが挙げられる。OSSの利用は自己責任が原則である。常にメーリングリストやWebサイトをチェックし、パッチやバージョンアップがアナウンスされたらそれが自分の環境で必要かどうかを自分で判断し、自分で適用しなければならない。

 商用製品であれば、不具合や不明な点があればベンダーに問い合わせることができる。ずっと自分の手元にある社内システムならともかく、顧客に納品するシステムの場合はずっと自分でメンテナンスできるとは限らないのだ。

 また、商用製品はOSSにはない統合機能を実装し、より高機能化、多機能化を実現している製品が多い。OSSであれば、設定ファイルをテキストエディタなどで直接編集しなければならないところを、商用製品ならGUIツールなどを使って編集できるようになっているなどだ。

 また、OSSは特定のベンダに依存しないのが特徴だが、逆に商用製品なら自社製品同士を連携させるのが非常にスムーズであることも多い。「Cosminexusで始める業務指向スタイル開発」、「ボーランドのJava開発ソリューションで始めるALM開発のすすめ」などはその一例だ。

 商用製品は、その製品を使うメリットを最大限に生かせる状況であれば、すべて自己責任で利用しなければならないOSSを使うよりもトータルコストが下がる場合がある。製品の特徴をよく把握して商用製品とオープンソースソフトウェアを使い分けていきたい。

サーバインフラ、構築と運用の知識

 アプリケーション開発に関する技術を身につけたら、アプリケーションの動作環境に関する知識もひととおりは身につけたい。システムに何か不具合があれば、アプリケーションのバグなのか、動作環境の問題なのか、といった問題の切り分けが必要だ

 そのためには、プラットフォーム、OSによるプロセス管理の仕組み、メモリやファイルシステム管理の仕組み、ファイヤウォールやルータなどのネットワーク構成などの最低限の知識を身につけたい。

 そして……、

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ