FeliCaリーダー搭載のオフィス向けPC発売――富士通

富士通は、FeliCaリーダー搭載モデルなど、セキュリティレベルを高めたオフィス向けノートPC「FMV-LIFEBOOKシリーズ」、同デスクトップPC「FMV-LIFEBOOKシリーズ」のラインアップ一新を発表した。

[ITmedia]

　富士通は10月14日、非接触ICカード技術方式「FeliCa」リーダー／ライターや指紋センサー、セキュリティチップなどBTOで内蔵可能となったオフィス向けノートPC「FMV-LIFEBOOKシリーズ」、定期的な自動バックアップと瞬時の復旧が可能となるバックアップツールを採用するデスクトップPC「FMVシリーズ」のラインアップ一新を発表、10月14日より順次発売を開始する。

ノートモデル「FMV-LIFEBOOKシリーズ」

　FMV-LIFEBOOKシリーズのラインアップは、モバイルPentium 4 548、14.1インチ液晶搭載のA4ハイパフォーマンスモデル「NA-H」シリーズ、Pentium M 755搭載の14.1インチA4モデル「NA-L」シリーズ、Pentium M 725搭載のA4エントリーモデル「NU-L」シリーズ、セキュリティボタン搭載のスリムモバイルモデル「MG-H」シリーズ、13.3インチ液晶搭載の「MG」シリーズ、12.1インチ液晶搭載のモバイルモデル「MT」シリーズ、NU/NXシリーズ、MX/Xシリーズバリューラインなど、全6シリーズ15機種。各モデルともCPU、液晶サイズなどBTOによる仕様変更メニューを用意する。

　価格は、NA-Hシリーズが20万4000円から、NA-Lシリーズが16万6000円から、NU-Lシリーズが13万9000円から、MG-Hシリーズが17万3000円から、MGシリーズが16万5000円から、MTシリーズが15万9000円から、MG-Hシリーズのみ11月中旬、他シリーズは10月下旬より発売が開始される。

　なおNA/Lシリーズでは、世界初となるFeliCaリーダー／ライターをカスタムメイドメニューにて内蔵可能となっている。モジュールの追加価格は1万2000円。左パームレストあたりにモジュールが内蔵されるという。

　FeliCaによる入退場システムを導入する企業が増える中での、それを活用したPC向けの個人認証機能として活用されることを目的とし、添付のログオン認証ソフト「SMARTACCESS/Feel」により、自己登録したUSB機器以外の機器が接続された場合――例えば、USBメモリにより、他人にデータをコピーされてしまうといった個人情報漏えいや重要データ漏えいを防ぐなど――において、アクセスを拒否する機能も搭載される。

　FeliCa機能搭載携帯電話への対応については、「今回のモデルは企業向けであり、セキュリティ向上のための一機能として搭載するもの。携帯電話との通信機能そのものは搭載されていないが、技術的には不可能ではない。FeliCa携帯電話をPC起動のためのキーとするなど、コンシューマ機器にも反映できるかもしれない」（富士通）とのこと。

デスクトップモデル「FMVシリーズ」

　デスクトップモデル「FMVシリーズ」は、幅84ミリのスリム筐体を採用する「省スペース型」、ハイパフォーマンスモデルとなる「コンパクトスリムタワー型」、17/15インチ液晶ディスプレイ一体型モデルとなる「液晶一体型」、Pentium 4 550（3.40GHz）搭載のフラッグシップモデル「ミドルタワー型」など全6シリーズ15機種がラインアップされる。

　価格は省スペース型モデル最小構成例で8万3000円から。