SCO、Groklaw対抗サイト設置計画を見直し

SCO自身が提供を予定した訴訟情報サイトの計画が見直しを迫られている。(IDG)

» 2004年11月02日 09時53分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米SCO Group関連の訴訟について情報を提供するサイトにオープンソース系のGroklaw.netがあるが、これに対抗するサイトを立ち上げるというSCOの計画が、見直しを迫られている。SCOの対抗サイトは11月1日立ち上げの予定だったが、同社関係者は同日、この計画を見直していることを明らかにした。

 新サイトは、SCOが係争中の訴訟などについて情報を提供するものとなるはずで、SCOは1カ月ほど前から立ち上げを約束していた。だが、このプロジェクトは見直しの必要に迫られたとSCO広報担当のジャニール・フェルナンデス氏。「サイトのコンテンツについて法的および管理上の懸念がある」とのことだが、具体的な説明は避けている。

 Groklawでは1年以上前からSCO関連の訴訟の動きを伝えてきた。こうした状況を受けてSCOは先月、各種法的問題について伝えるSCO独自のサイトを立ち上げる決定をしたと発表。新サイトのドメインは、当初、「Prosco.net」になるとされていたが、プロジェクト続行が決定した場合、ドメインは「SCOinfo.com」が有力だとフェルナンデス氏は語っている。

 1日午後の時点で、SCOinfo.comProsco.netと同様、「SCOの知的財産情報取得のための適切な場所」と銘打ち、IBMとNovellを相手取った訴訟についての情報にリンクを張り、「ここは将来的に、SCOが係争中の訴訟とそれに関連する問題についてのあらゆる情報のホームページとして使う予定です」と書かれている。

 Groklawは昨年、SCOがIBMを提訴した直後、Linuxファンで弁護士助手のパメラ・ジョーンズ氏のBlogとしてスタート。その後、オープンソースプロジェクトに発展し、ボランティアが訴状の分析を行っている。

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