LinuxのメンテナーとSpikeSourceのCEO、オープンソースについて大いに語る(2/2 ページ)

» 2004年11月18日 21時25分 公開
[IDG Japan]
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 SpikeSourceのキム・ポレゼーCEOは11月16日のカンファレンスで、オープンソース運動について「IT市場を絶えず変革するもの」と表現した。

 「ITをめぐってはさまざまな悲観論が飛び交ってきた。しかし実際には、大きな動きが進行していると私は考えている」とポレゼー氏は述べた。

 「ソフトウェア開発の分野は、かつてなくエキサイティングな10年を迎えようとしており、オープンソースとエンタープライズITが新時代の中心になるだろう」とポレゼー氏は話す。

 旧来の市場では、ベンダーがトップダウン方式で技術とユーザーをコントロールしていた。だが今では、ユーザーが自ら技術を供給するようになり始めたという。「ベンダーがこぞって価格を下げるようになってきたのはそのためだ」とポレゼー氏。

 「オープンソースソフトウェアの品質は次第に向上し、商用ソフトウェアの機能に肩を並べ始めた。場合によっては、商用ソフトウェアを追い抜いている。この新しい市場の最大の特徴は言うまでもなく、誰によっても支配されないということだ」(ポレゼー氏)

 「MicrosoftであれIBMであれ、もはやどのベンダーも支配することはできない」と同氏は付け加える。市場の変化に逆らう企業は生き延びることはできないという。

 「古いモデルが復活することはあり得ないと確信している」(ポレゼー氏)

 ポレゼー氏によると、インターネットは技術プロバイダーにも影響を与えたという。「どのベンダーもインターネットのようなものが出現するのを食い止めたかったに違いない。どのベンダーもそれを支配することができないからだ」(同氏)

 カンファレンスには、つい最近までSun Microsystemsのチーフエンジニアを務めていたロブ・ギンジェル氏も参加した。同氏によると、Sunを退社したのは、CassattのCTO(最高技術責任者)に就任するためだったそうだ。Cassattは2003年9月に設立された企業で、グリッドコンピューティングとSOA(サービス指向アーキテクチャ)技術にフォーカスする。Cassattの会長兼CEOのビル・コールマン氏は、BEA Systemsの創業者当時のCEOで、Sunのプロフェッショナルサービス/開発部門の元責任者でもある。

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