PeopleSoft経営陣、株主過半数の支持を得たOracleの提案を拒否

Oracleの過半数支持宣言に対し、PeopleSoft首脳陣は再度、提案拒否を表明した。

» 2004年11月22日 10時48分 公開
[ITmedia]

 OracleがPeopleSoft全株のうち、60%以上から支持を得たと発表したことに対し、PeopleSoft経営陣は、提案を拒否すると正式に表明した。

 PeopleSoftの取締役会は会合を開き、Oracleの買収提案を検討した結果、前回の結論を再度支持することに決めたという。その結論とは、Oracleによる提案は不適当なものであり、PeopleSoftはOracleが提案した1株当たり24ドルよりも相当に高い価値を持っているとするもの。自社の価値よりも低い価格で会社を売却することはなく、同社のビジネスプランは株主に対してさらに価値を高めるものであると宣言した。

 PeopleSoftの取引委員会議長であるジョージ・“スキップ”・バトル氏は、「過去10日間にわたり、PeopleSoftの大株主と検討した結果、Oracleによる24ドルの提案は不適当で、PeopleSoftの真の価値を反映していないとの結論に至った。Oracle提案を拒否する株主、提案を受け入れはしたが、24ドルよりも高い価値があるとする株主を合わせると、過半数となる」と述べ、2005年の年次株主総会までに、その価値は高まると確信しているとコメントした。

 取引委員会は11月10日、Oracleに対してPeopleSoftの価値はOracleによる当初提案の1株当たり26ドルよりも高いものだと勧告していた

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