日本電気、カナダ向けにスーパーコンピュータ「SX-6」を納入

NECは、Cray経由でカナダのオラノスコンソーシアムおよびビクトリア大学にNEC製ベクトル型スーパーコンピュータ「SX-6」を納入したことを発表した。

» 2004年11月24日 12時07分 公開
[ITmedia]

 NECは11月24日、Cray経由でカナダのオラノスコンソーシアムおよびビクトリア大学にNEC製ベクトル型スーパーコンピュータ「SX-6」を納入したことを発表した。オラノスは、北米地域の気象変動がもたらす諸問題を調査するため、2002年に設立されたコンソーシアム。

 オラノスに納入したのは、最大ベクトル性能が45GFLOPSでメインメモリを32Gバイト搭載する「SX-6/5A」2システム。なお、2005年2月には、両システムとも最大ベクトル性能が72GFLOPSの「SX-6/8A」に増設される予定。一方、ビクトリア大学には、「SX-6/8A」4システムが納入されている。

 オラノスでは、既存のスカラ型スーパーコンピュータで50時間を要した気候モデリングが40分で解析できると見込んでいる。また、ビクトリア大学向けのシステムは、同大学地球海洋科学学校に設置され、カナダ西部の気候研究に活用される予定。同大学では、既設のコンピュータシステムで6カ月を要していた2万年分の気候シミュレーションが、SX-6では1週間で解析可能となると見込んでいる。

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