EUのソフト特許法案承認は来年にずれ込み

EUによるソフトウェア特許の法案承認は、ポーランドの反対により2005年にずれ込むことが決まった。(IDG)

» 2004年12月22日 07時36分 公開
[IDG Japan]
IDG

 コンピュータを使って実装される発明について特許取得の可能性を規定した法案が欧州連合(EU)で承認されるのは、早くても2005年にずれ込むことになった。ポーランドが、この法案でソフト特許が容認されないことを保証するため、もっと時間をかけるべきだと主張したことによる。

 欧州閣僚理事会では5月18日に大筋合意に達し、12月21日に開かれるEUの農業水産相会合で正式承認の見通しとなっていた。

 しかし、ポーランドはこれを承認すべきではないと要請。

 ポーランドの科学/IT担当副大臣によれば、同国政府は5月の合意に関して支持を撤回するわけではないが、5月の法案に盛り込まれている条項には「中小企業を利することにならない」ものが多数あると指摘。ソフトに特許を認めるべきではないと語った。

 5月の合意を正式承認する時期はずれ込むが、欧州議会で2005年初頭にも審議入りし、予定通り同年末までに正式合意できる可能性はあるとEU当局者は話している。

Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ