OSバージョンアップは業務効率向上に効果──ガートナー調査

ガートナー調査によると、企業内PCユーザーの6割が「OSの更新は業務効率向上に効果があった」と考えている。

» 2005年01月17日 15時26分 公開
[ITmedia]

 ガートナージャパンは1月17日、「PC用OSのバージョンアップは業務効率の向上に効果があった」と6割の個人が評価したという調査結果をまとめた。

 調査によると、企業内PCユーザーのうち、「OSのバージョンアップは業務効率向上に効果があった」と60.2%が回答。「効果がなかった」は15.8%、「意識していない」「分からない」が合計24.0%だった。

 OSの更新に効果があるとした人を業務内容別で見ると、事務職など定型業務で42.1%だったのに対し、企画・クリエイティブ・調査などの非定型業務では65.2%と高い割合だった。

 具体的な効果としては、「操作しやすくなった」(46.3%)がもっとも多く、次いで、「セキュリティが強化された」(42.6%)。「安定感が増した」「フリーズが少なくなった」などの意見もあった。

 PCハードウェアが低価格化するにつれ、OS価格は相対的に上がっており、OSの更新には消極的な企業が多い。だがガートナーは「企業は生産性向上のためにOSへの投資は適切に評価すべき」としている。

 同時に、ワープロや表計算などのオフィスソフトのバージョンアップに関しても効果をたずねたところ、「効果があった」とするのは全体で49.7%と半数を下回った。OS更新に効果を認める傾向があった非定型業務従事者のみでも54.2%にとどまった。

 調査は主に都市部に住むビジネスマンを対象とし、有効回答数は698人。調査対象者が利用していたOSは、Windows XP(54.7%)、Windows 2000(37.8%)、Windows Me/98(4.0%)、Windows NT4.0(1.4%)、Mac OS (1.0%)、その他。

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