XOOPSコミュニティで2月の大きな動きは、機能拡張モジュールの話題で沸いたこと、そして各種イベントへの参加によってXOOPSの認知度が上がったことという。記事の最後では、TIPSでも関連するモジュール利用のテクニックを紹介している。
2月もXOOPS日本公式サイトのフォーラムには多くの発言がありました。傾向としては、ここ数カ月で特に外部モジュール系の話題が増えてきたように感じます。XOOPS本体に関する情報が浸透してきて、その上の使い方へとみんなの関心が移ってきたことを感じます。
月刊「XOOPSコミュニティ通信」――2月号で触れたように、1月にXOOPS日本公式サイトの登録会員数が1万人を超えた後も、相変わらず早いペースで会員が増え続けています。2月11日には、1万500人に到達しています(XOOPS日本公式サイト参照先)。
2005年4月1日より、「個人情報の保護に関する法律」(通称「個人情報保護法」)の4章から6章が施行されるのを目前にして、関連の話題が盛り上がっています(XOOPS日本公式サイト参照先)。
多くの個人情報を取り扱う事業者(営利/非営利を問わず)が対象になるため、一定以上の規模の会員を取り扱うサイトを運用、運営する人は、関連リンク先の一次情報にも目を通しておくべきでしょう(関連リンク:「個人情報の保護に関する法律」)。
XOOPSではサイト内検索機能が実装されていますが、こと日本語への対応で言えばまだまだ改良の余地があるのが現状です。たとえば、2つ以上のキーワードで検索したい時の区切り文字として、通常は半角のスペースを使用するところを全角スペースを使用してしまうと、区切り文字として認識されないなどです。
これらを改善した「XOOPS検索の本文表示&日本語最適化に挑戦するモジュール」が公開されました(XOOPS日本公式サイト参照先)。より自サイトでの検索を便利にしたい人は、検討してみるとよいでしょう。
XOOPSテーマセットを作るのには多少のコツがいります。「少し色を変えたい」というだけでも慣れないうちは大変でしょう。そんな人に便利なモジュールの試作版公開がありました(XOOPS日本公式サイト参照先)。現在のところデモサイト上で動作体験をできるのみですが、盛り上がってモジュールが成長すれば、もしかしたら公開されるかもしれません。
ちなみに、拙著「XOOPS入門」の付録CDには、Windows上で動作する、「default テーマ色変更簡易ツール」を収録しています。書籍を持っている人は、よかったらこちらもいちど試してください。
前号で紹介した「Developers Summit 2005」こと「デブサミ2005」が2月3〜4日の2日間行われ、XOOPSコミュニティも出展しました。ブースの前には長蛇の列、ができたのはセミナー会場へ入場待ちをする人の列でしたが、多くの方がXOOPSに興味を持っているということを実感できました。
2月26日には、ベルギー・ブリュッセルにて「XOOPSDEM」が開催されました(XOOPS英語サイト参照先、XOOPS日本公式サイト参照先その1、XOOPS日本公式サイト参照先その2)。日本からの参加は公式サイトを見ている範囲ではなかったようですが、XOOPSの将来バージョンについての話題など有益な議論が盛り上がったようです。
今年最初の「東北XOOPS」によるイベントが2月27日に岩手で開催され、当日の模様はライブカメラで中継されました(XOOPS日本公式サイト参照先)。次回はふたたび仙台に戻っての開催予定です(後述)。
その「東北XOOPS」の次回の講習会は3月26日です。今回は「テーマ編」です。XOOPSテーマの作成とカスタマイズ法を学び、自分でオリジナルテーマを作れるようになるきっかけになれば、という目標です(XOOPS日本公式サイト参照先)。
「オープンソースカンファレンス2005」(通称、OSC2005)が3月25〜26日の両日、東京・大久保にて開催される予定です。XOOPSコミュニティもこのイベントに参加します。ブース展示のほか、数コマのセッションも予定されています(関連リンク:「オープンソースカンファレンス2005」)。
本コラムの2004年12月号では、XOOPSのモジュールをアンインストール方法を紹介しました。管理画面の「モジュール管理」画面で、該当モジュールを「非アクティブ」→「アンインストール」の順に状態変更を行うことが通常の手順です。
しかし、この作業を忘れていきなりモジュールのファイルを直に消してしまった場合には、後の対処をどうしたらよいでしょうか。
ファイルを削除してしまった後にモジュール管理機能で操作を行っていない場合は、あわてずにもういちどモジュールをアップロードすれば、その後通常の方法でアンインストールすることができます。しかしフォルダを削除した後、モジュール管理機能でモジュールのアンインストール作業を行ってしまうと、モジュールで使っていたテーブル情報がデータベース内に残ってしまいます。モジュールアンインストール時にどのテーブルを削除するかを記述しているファイルを削除してしまったのですから、当然です。
この時、同じモジュールを再度インストールしようとしても、「新規に作ろうとしたテーブルがすでに存在する」という理由でエラーとなり、モジュールのインストールは失敗します。
こうなってしまった場合は自分で、残ってしまったテーブルを削除する必要があります。該当するテーブルの名前はモジュールのフォルダ内にあるxoopsversion.phpファイルの、「$modversion['tables'][...]」に記述されているので、コマンドラインのmysqlコンソールや、phpMyAdminなどを利用して残ってしまったテーブルを削除すればOKです(XOOPS日本公式サイト参照先)。
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