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» 2005年03月16日 17時31分 公開

外資と国産との差が顕著に表れた2004年の国内サーバ市場

ガートナー ジャパンは2004年の国内サーバ市場の調査結果を発表した。外資と国産のベンダーの差が改めて浮き彫りとなった。

[ITmedia]

 ガートナー ジャパンは3月16日、2004年国内サーバ市場の調査結果を発表した。2004年の国内サーバ出荷台数は前年同期比で15.2%増の50万8115台、出荷金額は2.3%減の6127億円となり、出荷台数で初めて50万台を突破している。

図1 図1 国内サーバ市場の推移(出典:ガートナー データクエスト)

 2004年はx86サーバが、引き続き好調な結果(出荷台数16.9%増、出荷金額7.7%)となった一方、UNIXサーバはローエンドとミッドレンジの分野でx86サーバに市場を奪われたことで、全体で出荷台数1.8%減、出荷金額では13.3%減と足を引っ張った。

 また、メインフレームは出荷台数2.6%増、出荷金額3.5%減と比較的安定した結果となっている。これは、IBMが15.3%増と好調であったことが大きいが、逆に、IBM以外のベンダーの合計金額は10.4%減と、引き続き減少傾向にある。

 そのほか、ブレード・サーバ、Itaniumサーバもそれぞれ、81.2%増、142.9%増と拡大しているほか、Linuxサーバは54.2%増となっており、国内サーバ市場全体におけるLinuxのシェアは、2003年の11.4%から15.2%へと拡大したことなどが注目される。

 出荷台数では、台数トップはこれまでと同様にNEC。注目なのは、昨年の2位と4位の順序が入れ替わったことだろう。昨年4位のHewlett-Packard(HP)は2位に、入れ替わりに富士通が4位となっている。外資系が軒並み20%以上の成長となるなか、富士通だけが1けた成長にとどまっている。

 出荷金額で見ると、出荷台数5位のIBMが1位、富士通が2位となっている。オープンを訴求した結果、富士通との長年の競争に決着をつけた格好だ。

 2004年のサーバ出荷実績は、外資と国産との差を改めて浮き彫りにするものとなった。国産ベンダーは、中長期的観点から早期にサーバ戦略を見直すべきであろう。

2005年の予測

 ここ数年、市場の関心は「低価格化」のみといってもよい状態だったが、2004年にはブレード・サーバに加え、Itaniumサーバ、EM64T対応Xeon、AMDのOpteronといった64ビット・サーバにも注目や関心が集まった。また、Linuxも順調に市場を拡大するなど、各種の新しい技術が市場を活性化したことも今回の結果につながったと見られる。

 同社では、2005年のサーバ台数成長率は、引き続き景気に連動する形で10%程度になると予想している。

 注目なのはハイエンド・サーバの市場だ。2004年に発表および出荷が開始されたNECのNX7700iとi-PX9000、日立製作所のBladeSymphonyに続く形で、富士通はメインフレーム・クラスIA/Linuxサーバ(開発コード:プレアデス)の発表をこの4月に予定している。こうした「新基幹系サーバ」製品が出そろうことで、ハイエンド・サーバをめぐる競争は再び活発化することが予想される。このうち大きな鍵を握ると思われるのが各国産ベンダーの基幹系Itaniumサーバであると予測している。

 また、基幹系クラスのLinux搭載サーバの実績は、これまではIBMのメインフレーム上で動作するLinuxのみという状況だったが、ここに来て、国産ベンダーがこの市場に本格参入しようとしている。2005年は「ミッション・クリティカルLinux」がこれまで以上に現実的な話として注目と関心を集めることが予想される。

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