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» 2005年04月27日 11時15分 公開

VERITAS VISION 2005 Report:「グリッドサービスを購入した方が楽」、SunのシュワルツCOO

米Sunのジョナサン・シュワルツ社長兼COOは、「VERITAS VISION 2005」で「セキュアユーティリティコンピューティングの未来」と題した基調講演を行った。

[堀哲也,ITmedia]

 「テクノロジーは大切だが、それだけではダメ。次の波は文化的モデルに立ち返ることによって起こされる」。米Sun Microsystemsのジョナサン・シュワルツ社長兼COOは米国時間4月25日、「VERITAS VISION 2005」で「セキュアユーティリティコンピューティングの未来」と題した基調講演を行った。

ジョナサン・シュワルツ氏 「ビジネスが用件によってテクノロジーが決まる。10年前はこの反対だった」と話すシュワルツ氏

 ITがインフラ化する中、コンピューティングリソースをユーティリティサービスとして提供を始めたSun。シュワルツCOOは、電気や電話といったテクノロジーが普及を遂げた文化的理由と照らし合わせながら説明した。

 同氏によれば、電気も電話も、現在の普及に至るまでは「カスタマイズ」「標準化」「サービス」といった3つの流れを経てきている。どちらも「カスタマイズ」といったフェーズでは、専門の技術者だけが電気を扱え、電話の交換も交換手という限られた人にしか使いこなすことができなかった。だが、標準化により値段が低廉化し、最終的には社会インフラとして低コストで誰もが利用できるところまでに至った。

 この流れはコンピューティングにも当てはまる。もともとはIBMのシステムを特別な技術者がカスタマイズして利用していたものが、現在ではいくつかの標準に収れんされ、効率化に拍車がかかった。現在では、インターネットを通じてさまざまなサービスが提供されるようになった。

 しかし、過去のインフラサービスで注目できるのは、標準化によるコスト削減だけでなく、サービスの価格が透明性を持っている点。「電気にしろ電話にしろ、月々何百ドルという低価格で分かりやすい価格設定が文化的にも受け入れられてきた」背景がある。当然、ユーティリティサービスに向かいつつあるコンピューティングにおいても、このような分かりやすく、透明性の高い価格付けが必要になってくるという。

 同社は2月に、1CPU当たり1時間1ドル、1Gバイト当たり1カ月1ドルで提供するSun Gridを発表。顧客がネットワークを通じて必要なコンピューティングパワーを増やしたり、減らしながら柔軟に利用できるサービスを開始した。Archipelagoと共同して市場価格を取り込む計画もあるなど、価格の明確化に努めている。ソフトのサブスクリプションついては、従業員当たりの年間ライセンスで利用できるようにしている。

 「WebサーバであればCUP単位で、電子メールであればメッセージボックス単位でといったような異なるプライシングモデルでなく、常に従業員の人数に応じた分かりやすい形を採った」とシュワルツ氏。

複雑な価格体系を簡素化した

 利用料金が明確になれば、コンピューティングにおいても電気やガスのようなインフラサービスとして利用できるようになると見る。「みずからがコンピューティング環境を構築するというのは、もう時代遅れだ」(同氏)。

 また、当然インフラとしてサービスされるには、セキュリティが組み込まれていることが前提とも指摘。「セキュリティに注意を払わないと、経済的なダメージは大きくなる。インフラにリスクは付きものだ」と話し、同社のSolaris 10ではセキュリティシステムがジェネラルパーパス(汎用的なもの)として組み込まれている点をアピールした。

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