Microsoft、ライセンス文書簡素化へ

Microsoftは、現在100ページ以上ある製品利用権に関するライセンス文書を約半分にし、文言も平易にする。(IDG)

» 2005年05月12日 08時43分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米Microsoftは製品ライセンス条件の複雑さを解消する狙いで、「Product Use Rights」(製品利用権)文書の縮小・簡易版を7月に公開する。

 現在のライセンス文書は100ページ以上もあり、法律用語が羅列されている。新しい文書はページ数が約半分で文言も平易になると、Microsoftのライセンス/価格担当プロダクトマネジャー、サニー・シャルレボワ氏は5月11日に語った。同氏によれば、ライセンス条件を変更するわけではないという。

 Product Use Rightsは、いわゆるボリュームライセンスで購入した製品にのみ適用される文書で、Microsoftの製品ライセンス方法について記載されている。その狙いは、Microsoft顧客、パートナーおよび業界アナリストなどに、Microsoftのソフトを利用するために必要なライセンスについて理解してもらうことにある。

 ボリュームライセンスプログラムの対象となる製品が増えるに伴い、Product Use Rights文書も長くなり複雑化が進んだとシャルレボワ氏は言う。2002年にこの文書で情報を提供していた製品は約40だったが、2年後には70製品をカバーするようになった。「顧客にとって必要な情報を見つけるのは非常に難しかった」と同氏。

 新しい文書では、製品は9種類のカテゴリに分類される。70製品が個別に記載されている現在とは大きな違いだ。「文書には繰り返しが多かった。それが一因となってこれほど長く複雑になってしまった」と同氏は話している。

 カテゴリは次の通り。Specialty Server(Windows Web Server/Virtual Serverなど)、Per Proc Server(SQL Server/Host Integration Serverなど)、Management Server(Systems Management Server/Microsoft Operations Manager)、Server/CAL、Server OS(Windows Server/Rights Management Serverなど)、Desktop OS、Desktop Apps(Office)、Developer Tool(MSDN/Visual Studio/for example)、Online Service(MapPoint/Live Meeting)

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