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» 2005年05月16日 21時03分 公開

Zend、Oracleユーザー向けにPHP開発環境を改善へ

OracleとZendは5月16日、「Zend Core for Oracle」と呼ばれる無償パッケージで、Oracleデータベース上でのPHP開発環境を改善する計画を発表する。

[IDG Japan]
IDG

 OracleおよびPHP(Hypertext Preprocessor)のツールのメーカーであるZend Technologiesは5月16日、「Zend Core for Oracle」と呼ばれる無償パッケージを通じて、Oracleデータベース上でのオープンソースのPHPの開発環境を改善するという計画を発表する。

 この製品は7〜9月期にリリースされる予定で、OracleデータベースとZendのPHP開発環境との連携を実現する。Oracle Technology Networkを通じて提供され、Zendは関連するサポートサービスを販売する。

 PHPは、新たな開発パラダイムとして、またJavaやMicrosoftの.NETに代わる可能性がある選択肢として人気上昇中だが、同技術は異種混在型のアプリケーション開発環境でも利用されることがある。PHPは、有望視されているオープンソースのアプリケーション開発スタック「LAMP」(Linux、Apache、MySQL、Perl/PHP/Pythonの頭文字を取った略語)にも含まれている。

 Zendのパメラ・ルーソス副社長によると、Zend Coreは、Oracleのデータベース上でのPHP開発を効率化することを目的とした製品だ。従来、この種の作業は面倒だったという。「非常に時間がかかる面倒な作業で、ミスが起きることも多かった。この作業を全部肩代わりしようというのが、この製品の狙いだ」とルーソス氏は話す。Zend Coreパッケージを利用すれば、ほんの数分でPHPアプリケーションをOracleデータベースに連携することが可能だという。

 PHPは「最初からWeb向けにデザインされている」とルーソス氏は話す。一方、Javaは大規模なトランザクション型アプリケーションに適しており、.NETは特にWindows環境を対象としているという。

 RedMonkの上席アナリスト、スティーブン・オグレーディ氏によると、ZendとOracleの提携は、ZendがIBMと最近交わした合意に近いものだという。「ZendとOracleの発表は、IBMとの提携を踏襲した内容になるだろう」と同氏は話す。

 IBMとZendは2月、ZendのPHP環境とIBMのCloudscapeおよびDB2 Universal Databaseプラットフォームを連携すると発表した。

 「企業はPHPをエンタープライズクラスのデータベースに連携したいと考えている」とオグレーディ氏は話す。

 「BEA SystemsやOracle、Sun Microsystemsの製品を使っているユーザーの場合、伝統的にJavaをベースとして開発が行われてきた」とオグレーディ氏は指摘する。一方、PHPはJavaほどの拡張性はないかもしれないが、迅速な開発が可能であり、トレーニングも少なくて済むという。

 「PHPはJavaとは非常に異なる代物だ。PHPは基本的に、コンパイラ言語ではなくスクリプティング言語だ」(同氏)

 Zendによると、7〜9月期にリリースされるバージョンのZend Core for Oracleは、Red Hat LinuxとNovell SUSE Linuxのほか、Sun Solaris、64ビットのIBM AIXに対応する。Windows XPおよびWindows Server 2003に対応したバージョンは、2006年初頭にリリースされる予定だという。

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