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» 2005年05月23日 03時36分 公開

IBMとの協業でユーザーの在庫管理を最適化する――フェアウェイ (1/2)

日本IBMは現在、ワールドワイドの取り組みとして、「ISVエコシステム」の構築に力を入れている。これに参加しているベンダーの1つがフェアウェイソリューションズだ。

[怒賀新也,ITmedia]

 日本IBMは現在、ワールドワイドの取り組みとして、「ISVエコシステム」の構築に力を入れている。「IBMミドルウェアを使ったソリューションを構築し、バリューチェーンをつくりませんか?」というフレーズでも分かるように、これは、IBMが独立系ソフトウェアベンダー(ISV)に対して、WebSphereやDB2といったミドルウェア製品に対応したアプリケーションの構築を支援するもの。

 「アプリケーションは自社で持たない」と宣言しているIBMとしては、主力のミドルウェア製品上で稼動するアプリケーションを蓄積することで、顧客企業のさまざまな問題に対して解決を支援できるわけだ。

 日本IBMのソフトウェア事業部で執行役員を務める三浦浩同氏によれば、かつて同社は、ISVとパートナーを組む際に、「販路を持つ企業にパートナーになってもらおうとしていた」という。だが現在、この発想を転換し、「エンドユーザーの問題を解決する能力を持つISVにパートナーになってもらい、IBMが持つ販路(チャネル)を使ってもらう戦略に切り替えた」(三浦氏)

 同社の取り組みであるPartner World ISVでは、ソリューションはあるが販路がないといったISVに対して、IBMおよびほかのパートナーとの協力体制を敷き、販路を斡旋するといったことも行う。また、IBM東京イノベーションセンターにおける開発、テクニカル、スキルアップ、さらに、ソリューション開発支援プログラムといった各サポートも提供する。

フェアウェイの意図

 このプログラムに参加しているベンダーの1つが、企業が保有する在庫削減をはじめとしたSCMの最適化を図るソフトウェア「φ-Conductor Series」を提供するフェアウェイソリューションズだ。φ-Conductor(ファイ・コンダクター・シリーズ)を開発するにあたり、「何よりも使う人の気持ちに立ったユーザーインタフェース(UI)の構築に力を入れた」という同社の柴田隆介氏に話を聞いた。

「ソフトウェア企画だけ」という本人の言葉とは裏腹に、実際にはUIの分厚い設計書などを書いて毎日のように会議に持参しているという柴田氏。

 柴田氏は、京都大学工学部原子核工学科出身で、1976年にエルム(現ウッドランド)を設立。1996年にウッドランドが店頭公開し、2000年に退職。自ら開発したソフトウェアであるφ-Conductorの販売会社としてフェアウェイソリューションズを設立した。

 「φ-Conductorは少し毛色が変わったソフトウェアだが、IBMの担当者はしっかりと理解し、評価しようとしてくれており、ありがたいと感じている。技術面のサポートもしっかりしており、われわれの技術者が次第にIBMびいきになっている」(柴田氏)

φ-Conductorの画面。右側には製品を積んだトラックが倉庫に入っていくイメージ画像が見える。ユーザーが一瞬でも笑みをこぼすようなソフトウェアを作りたいという柴田氏の思いが込められているという。
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