日商エレクトロニクスは、無線LAN環境に特化し、独自方式に基づいて認証を行うソフトウェア「LucidLink」を発表した。
日商エレクトロニクスは6月2日、無線LAN環境に特化した認証ソフトウェア「LucidLink」の販売を開始することを発表した。
LucidLinkは、米Interlink Networksが開発した無線LAN向けの認証システム。一般に無線LAN環境では、RADIUSを組み合わせた802.1xによるユーザー認証などが用いられるが、電子証明書の配布、管理といった手間がネックとなっていた。これに対しLucidLinkではユーザーと管理者による「対話」に基づいて認証を行うことで、無線LANアクセス時の認証を手軽に行えるという。
製品はサーバ用ソフトとクライアント用ソフトから構成されている。無線LANへのアクセス時にユーザーが接続ウィンドウをクリックして認証を依頼すると、管理者がそれを確認し、認証を実施する。このときバックエンドでは、EAP-Linkという独自方式に基づいて証明書の発行、受け渡しを行う仕組みだ。
LucidLink Serverの対応プラットフォームはWindows 2000/XP、Windows Server 2003で、LucidLink ClientはWindows XP。製品の価格はオープンプライスだが、250ユーザー版の場合、1ユーザー当たり3000円程度の想定価格になるという。
日商エレクトロニクスでは6月20日よりLucidLinkの販売を開始する。またこの製品は、Interop Tokyo 2005の「Best of Show Award」にノミネートされており、6月8日より行われる展示会の同社ブースでも披露される予定だ。
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