Port80 Softwareが発表した調査結果は、莫大なマーケットチャンスがFOSSには存在していることを示している。機が熟したとき、それは腰を抜かすほど大きな「商談成立」となって現れることになる。
マイクロソフト認定パートナーであるPort80 Softwareが6月1日に発表した調査結果によると、Fortune 1000企業の53.8%のWebサイトがWindowsおよびMicrosoftのIISサーバで稼働しているのに対し、Apacheなどのオープンソースソフトウェアを使って自社のWebサイトを公開しているのは、これらの巨大企業のほんの21.2%に過ぎないそうだ。つまりこういうことだ。これらの企業には、FOSS(Free and Open Source Software)ベンダーやサービスプロバイダにとって莫大なマーケットチャンスが存在するのである。
Port80はFOSSがまだ市場を支配していないことを私たちに教えてくれている。高価なプロプライエタリのサーバOSやアプリケーションから、安価で信頼性の高いFOSSソリューションへの移行を済ませていない企業が、世界でも有数の巨大企業を含め、多数存在することを気付かせてくれたのだ。Port80に感謝しなくてはならない。
しかも、Port80は意欲的なFOSS企業のために、単なる統計情報だけでなく顧客見込みリストまで用意している。このWebサーバの調査ページに移動し、一番下までスクロールすると、世界有数の巨大企業の名前がアルファベット順に並んでいるのが見える。企業名をクリックして、その企業が使用するWebサーバが書かれたウィンドウを開いて欲しい。WindowsとIISを使用している企業こそが、間違いなく最も重要な顧客ターゲットだ。これを逃す手はない。
企業のWebサーバが書かれたウィンドウの一番下には、Port80の製品であるServerMaskが次のような文句で宣伝されている。
Why let anyone find out you're running a Microsoft IIS server? Don't tempt potential hackers!
(Microsoft IISサーバを使っていることは誰にも教えないでくれ。ハッカーを本気にさせたくないからね!)
これが賢明な企業をIISから何かもっとセキュアなサーバ(例えばApacheとか)に切り替えさせるための殺し文句でなくて、一体何だというのだろうか。
Port80は(プロプライエタリな)ソフトウェア製品を多数販売している。一覧にあるように、これらの製品の多くはIISに機能を追加するためのものだが、Apache Serverであれば既に無料で装備されている機能ばかりだ。
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