特集
» 2005年06月08日 09時14分 公開

Interop Tokyo 2005開幕特集:「インターネットの縮図」を描くShowNet(2) (1/3)

6月8日からは展示会がスタートするInterop Tokyo 2005。各社のさまざまな展示を裏で支えるShowNetの設計についてNOCメンバーに聞いた。(関連特集)

[ITmedia]

 Interop Tokyoの出展各社に対するネットワークインフラであるとともに、その年ごとの最先端のネットワークの姿を示し、次なる挑戦の場でもあるShowNet。今年は、ネットワークの使われ方の広がりを踏まえ、シーンごとに異なるネットワークの姿を示そうとしている。前回に続き、そのコンセプトを、ShowNetの設計、構築、運用を担うNOCチームのメンバーに聞いた(Interop Tokyo 2005会場で配布される「ShowNet Magazine」より転載)。

はじめからセキュリティを織り込んだデザイン、多種多様な環境を再現するPod

ITmedia ではこのビジョンを踏まえて、今年のShowNetの設計上の特徴をお聞かせください。

海崎 インターネットの縮図というテーマで、キャリアとISP、SOHO、いろんな技術の使われ方に即してネットワークを作っています。その一方で、さっきおっしゃった「F1マシンも作りたい」という気持ちもありまして……。さらにセキュリティ製品も挟み込んでいきたい、という具合に考ええていくと、いろいろと取り揃えながらどのように統一したネットワークを作り、オペレーションをしていくかを考えると、デザインに工夫が必要になってきます。

海崎氏 慶應義塾大学の海崎良氏

櫨山 セキュリティ製品の中には、徐々にギガビット対応、10Gオーバーの回線に対応するものが出てきていますが、それでもまだまだ、通常のトラフィックに比べると後手に回っています。どうやって広帯域の中で、しかもメディアやサービスが異なる中で、大きな会場を統一的に集中管理できるかに頭を悩ませています。

 また、エクスターナルの10Gbps回線をどうやって管理するかに加え、光スイッチを活用して出展社サイドに渡しているドロップを緊急回避的に切り替えられるようなセキュリティ対策を施すといった具合に、新しいチャレンジもいろいろと考えています。

ITmedia ここ2、3年、ShowNetの中でセキュリティというテーマがかなり重きを置かれるようになってきました。

櫨山 言ってしまえば、セキュリティインシデントも通常の回線トラブルも、すべてインシデントの1つです。ルーティングやレイヤ2に強い人、DoS攻撃やワーム解析に携わっている人、それぞれが要所要所で自分の得意分野をカバーするという具合に、一番下の物理層からアプリケーションレベルまで、各層のプロの人たちが仲良く手を合わせて、問題を解決すべくやっていこうというのが今年の体制です。

山口 セキュリティに関しては、「とりあえず止めましょう」という昔に比べると、要求事項が見えてきたこともあって、やっと製品の使われ方が見えてきて、地に足のついた製品としてこなれてきたように思います。逆に今、「何でもできる製品」っていうと受けないですよね。ピンポイントで要求に応えられるものが求められています。

海崎 NOCチームとしてオペレーションしていく上で、はじめのデザインの段階からセキュリティのことを考えていく必要があります。何かが起こったとき、何を見つけてどう動くかを最初から想定しなければ、ただセキュリティアラートが出ているというのを叫ぶだけで終わってしまう。ちゃんと管理されたネットワークにするには、最初のデザインのところから、何を見つけたいのか、どうそれをオペレーションで対応するのか、というところまで考えたデザインが必要になってきます。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ