最近のブログサービスは、より使いやすい操作性を目指してワープロライクなものにしてみたり、付加機能へと指向を追求してみたりと、試行錯誤がうかがえる。
いったい誰のために使い勝手を向上するのか、そのニーズに合っているのか? 話題性先行とは思われるところだが、きちんと把握しなければ、ユーザーの心は徐々に離れていってしまうだろう。
「アメーバブログ」は、この4月に大幅なシステムメンテナンスを実施しているが(3月26日既報)、リニューアルされた記事投稿エディタについて従来の方が良かったという声があったことを受け、5月23日、リニューアル前の記事投稿エディタの復活版を作成、β版としてリリースしている(5月23日既報)。同社だけには限らないが、試行錯誤がよく表われた出来事の1つではないだろうか。
はてなが提供するブログサービス「はてなダイアリー」は5月11日、表示モードの設定項目への「ブログモード」追加など、機能強化を実施した(5月11日既報)。よりブログらしいサービスへと、脱皮を図ろうとしているのだろうか。
一方、コメントが他の同社ブログ内で表示されてしまうというバグを修正したのがgooブログ(5月13日既報)。これは、4月25日に実施された表示速度改善のためのシステムメンテナンスの結果、「重複したエントリーURL」が一部ブログで発生していたため、コメントの重複表示が起きてしまったというパラドックスだ。これに対してはユーザーの自発的な動きがあり、ユーザー同士で連絡を取り合ってコメント修正や削除などを実施していたともいい、ブログサービス側だけでなく、ユーザー側の対応も修正に一役買ったということだ。
また、NECの「BIGLOBE」が提供するブログサービス「ウェブリブログ」は5月31日、ブログのテキスト容量無制限化と、記事の日時指定機能など機能強化を実施している(6月1日既報)。
国内外を含め、膨大な数のブログが存在する昨今だが、その中で自分が読んでみたいと思うもの、有益だと個々が感じるものはごくひと握りだろう。そう考えると、自らにマッチしたブログを探し出すことがテーマともなるが、これがなかなか容易ではない。そこで登場するのが、「ブログ検索ポータル」サイトの存在だ。
30日には、米大手ブログ検索ポータルサイト「Technorati.com」の日本語ベータ版が登場した(5月31日既報)。米国では1千万強のブログ更新情報と11億強のリンク情報をほぼリアルタイムで提供するサイトとして知られているが、日本版も国内の主要pingサーバから情報を収集するほか、独自のpingサーバからもブログ情報を収集するという。正式サービスに向けての充実が楽しみだ。
また5月20日には、第四企画がブログランキングサイト「ブログランキング・ドット・ネット」のαテストサービスを開始している(5月23日既報)。従来のランキングサイトと異なり、ブログへのユニークユーザー(UU)数と更新頻度を基にしたランキング情報を提供するサービスである点がおもしろい。
iPodなどMP3プレーヤーが普及したのを受け、ブログ関連サービスでも、ネット上の音声ファイルをiPodに代表する携帯プレーヤーへ自動転送するポッドキャスティングに対応する動きが徐々に増えている。
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