経産省、迷惑メールで初の業務停止命令

経済産業省は京都府内の迷惑メール事業者2社に業務停止命令を出した。1カ月間に1200万通の迷惑メールを送信し、アダルト画像サイトでは強制入会による料金請求も行っていた。

» 2005年06月15日 17時10分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 経済産業省は6月14日までに、京都府内の迷惑メール事業者2社に、3カ月間の業務停止命令を出した。迷惑メールに関する業務停止命令は初となる。

 命令を受けたのは、同一人物が代表取締役を務めるエス・ケー・アイおよびアジアン・オアシス。

 両社が不特定多数に送っていたメール広告は特定商取引法が定める表示規定に違反しており、偽造アドレスの利用やヘッダ情報の改ざんなども行っていた。1日20時間体制で送信を行っており、1日約40万通、1カ月間で1200万通に及んでいたという。

 またエス・ケー・アイが運営するアダルト画像サイトでは、利用者が画像を1回クリックしただけで強制的に入会登録となり、同社が運営する4サイトの入会金と利用料金、合わせて92万円の請求が行われていた。この点についても、違反行為の是正を指示する行政処分が行われた。

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