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» 2005年06月21日 21時00分 公開

Skypeと無線ブロードバンドが及ぼす通信業界への影響(3/7 ページ)

[清成啓次,ITmedia]

Skypeの国別登録シェアおよび国別登録人数

 Skypeは現在も全世界ですさまじい速度で普及しているが、どれくらいの規模になっているかを外側から確認できるのはSkypeホームページでのダウンロード数のみである。2005年6月15日現在、その数は1億2148万ダウンロードに上り、1億の大台を軽く突破している。

 Skypeの実際の登録者数と国別のシェアは企業秘密だ。だが、2005年4月13日にEuroTelcoというBlogにZennstrom社長がデータを公開したのでそれを参考にして計算してみたのが以下の数字である。ここでは、2005年5月15日現在の実際の登録者数を3800万人として計算している。カッコ内の%の前の数字は前回集計の順位と思われる。

順位 国名 シェア(前回の順位とシェア) 登録者数
1 United States 9.13%(1, 10.3%) 3,469,400
2 Poland 7.87%(3, 8.78%) 2,990,600
3 Taiwan 7.80%(2, 9.24%) 2,964,000
4 China 6.75%(6, 5.89%) 2,565,000
5 Germany 6.06%(5, 6.18%) 2,302,800
6 Brazil 5.85%(4, 7.24%) 2,223,000
7 France 5.62%(7, 5.53%) 2,135,600
8 United Kingdom 3.50%(10, 2.94%) 1,330,000
9 Netherlands 3.47%(8, 3.50%) 1,318,600
10 Japan 3.17%(12, 2.61%) 1,204,600
11 Spain 2.64%(15, 1.82%) 1,003,200
12 Israel 2.36%(11, 2.94%) 896,800
13 Canada 2.22%(13, 2.46%) 843,600
14 Belgium 1.95%(14, 2.10%) 741,000
15 Italy 1.91%(18, 1.44%) 725,800
16 Denmark 1.73%(9, 3.07%) 657,400
17 Sweden 1.62%(16, 1.76%) 615,600
18 Turkey 1.59%(not ranked) 604,200
19 Switzerland 1.42%(19, 1.22%) 539,600
20 Australia 1.41%(17, 1.46%) 535,800
合計 - 78.1% 29,666,600
Skype国別登録シェアおよび国別登録人数の推測(2005年5月15日現在)

 これによるとトップはアメリカの346万人だが、意外なことに2位が人口3800万人のポーランドで約300万人、3位がなんと人口わずか2200万人の台湾で約296万人と、人口比率的に見ると非常に高い普及率となっているのが目立つ。

 一方、約13億人の人口を擁する中国はまだ4位で約250万人だが、これはまだインターネット普及率が低いためで、将来的にはアメリカを抜いてトップになるのは間違いない。5位から20位までの間にドイツやフランス、イギリスなどヨーロッパ各国がランクインしているが、これはSkypeがヨーロッパ生まれということもあり、早くから話題になったためであろう。

 高速ブロードバンド環境では世界一といわれている日本のSkype登録者はまだ130万人を越えたあたりで普及率は低い。理由の一つには日本人の平均所得が高く、電話代が他の国に比べて高くてもあまり気にしない人が多いこと、携帯電話の普及が進んでいることなどが挙げられるであろう。

Skype携帯電話の登場がもたらすもの

 これまで電話会社はSkypeのことを「ある程度は脅威」と感じながらも、「しょせんはPC上で動くソフトフォンだから、一般電話や携帯電話とはそれほど競合しない」と割り切ったコメントを出すことが多かった。

 しかしSkypeが携帯電話に搭載されるようになれば、ポケットやカバンに入れて持ち歩くことができる。そして、無線LANが利用できるエリアであれば、世界中どこでもSkype携帯電話で無料電話が可能となってしまう。これは既存の電話会社にとっては悪夢そのものだろう。

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