MS、「Office Communicator Web Access」β版を来月リリース

Microsoftは会社のIMシステムへのWebアクセスを可能にするサーバサイドコンポーネントのβ版をリリースする。(IDG)

» 2005年06月22日 08時18分 公開
[IDG Japan]
IDG

 MicrosoftのLive Communications Server(LCS) 2005を使っている企業は、同社が現在開発中のコンポーネントを利用して、会社のインスタントメッセージング(IM)システムへのWebアクセスを提供できるようになる。

 ブラウザからLCS 2005にアクセスするためのコンポーネントは7月半ばに非公開のβテストを開始、今年末をめどに正式提供を開始する。Microsoft関係者が6月20日明らかにした。

 このサーバサイドコンポーネント「Office Communicator Web Access」の価格やライセンス条件の詳細はまだ未定だと、Microsoftのリアルタイムコラボレーション部門グループ製品マネジャー、エド・シムネット氏は話している。

 Office Communicator Web Accessでは、MicrosoftのInternet Explorerおよび他社製のブラウザからLCS 2005にアクセスできるようになると同氏は説明。Microsoft以外のブラウザでどれをサポートするかはまだ未定だと言い添えた。

 Communicator Web Accessは同日、リアルタイムコラボレーション部門副社長のアヌープ・フプタ氏が、米ニューヨークで開かれたCollaboration Technologies Conferenceのパネルで正式発表した。

 LCS 2005は昨年12月に出荷開始され、そのフロントエンドとなるPCアプリケーション「Office Communicator 2005」(旧称Istanbul)は今月末までに出荷の見通し。

 シムネット氏によれば、Office Communicator 2005はWindows XPとWindows 2000を搭載したPCのみで機能する。しかし、Office Communicator Web AccessなどのWebフロントエンドでは、旧バージョンのWindowsやMac OS、LinuxといったWindows以外のOSにもLCS 2005が開放される。LCS 2005ユーザーが職場のPCでOffice Communicator 2005を使っているが、自宅や外出先でほかのPCからも同IMシステムにアクセスしたいという場合、これは便利なものになると同氏は話している。

 Office Communicator Web Accessは最初から基本的なテキストベースのIMとプレゼンス機能をサポートする。ほかにどんな種類のIM通信や機能を提供するか、およびその時期については今後決める方針。

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