Microsoftは6月1日、インスタントメッセージング(IM)とリアルタイムコラボレーションの次世代クライアントであるOffice Communicator 2005の開発完了を宣言し、6月末までに出荷開始する計画を明らかにした。
Office Communicator 2005はMicrosoftのリアルタイムプラットフォームのクライアントソフトを大幅に改訂するもので、Microsoftによれば、この新バージョンは製造開始され、近々発売される段階に入ったという。
CommunicatorはIM機能だけでなく、音声、ビデオ、Webカンファレンス、テレフォニー機能を1個のデスクトップインタフェースにまとめている。
Office Systemの一部となっており、Outlook、Communicator、Exchange、Office、SharePoint、Live Communication Server、Live Meetingにおける、リアルタイムコミュニケーションとコラボレーションの中核となる。
テレフォニー機能はPBXと組み合わせることによりコール管理も可能とする。MicrosoftはSiemens、Alcatel、Mitelと共同でテレフォニー統合に取り組んでいるという。
CommunicatorはWindows XPとWindows 2000 SP4で動作し、Live Communications Server(LCS)2005と連動する。LCSはYahoo!、MSN、AOLのIMと連動する機能を持っている。Microsoftは4月、LCS初のサービスパックでPublic IM Connectivity(PIC)機能を追加した。CommunicatorではこのPICクライアント機能をサポートしている。Windows Messenger 5.1もPICをサポートしているが、一部の機能のみ。
また、PICを利用するユーザーは別途年間ライセンス契約を結ぶ必要があり、ユーザーまたはデバイス当たり10〜12ドルを支払わなければならない。また、PICサービスはボリュームライセンシングを結んだユーザーにのみ提供される。Communicatorのクライアントアクセスライセンス(CAL)は31ドル。テレフォニー統合には別途CALが必要で、この価格も31ドル。
同社ではCommunicatorのWebバージョンを年末までにリリース予定で、これはWindows 95、98および非Windowsプラットフォームで動作する。基本的なIMとプレゼンス機能が提供される予定。モバイル版のクライアントは今秋予定されており、RIM Blackberryもサポートされる。
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