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» 2005年06月23日 22時13分 公開

大学改革を支援するパッケージ「GAKUEN」

大学危機を救うソフトウェアとして注目されるのが日本システム技術の学校法人向けパッケージアプリケーション「GAKUEN」シリーズだ。

[怒賀新也,ITmedia]

 18歳人口の低下とそれに伴う学生の質の低下など、日本の教育現場には、将来にかけたさまざまな課題が積み上がろうとしている。「全入」時代の到来や赤字私大の増加など、大学を運営する教育機関の感覚ではまさに経営危機そのものだ。そこで、現在の学校運営におけるテーマは、学生を「顧客」として管理し、入学から卒業までに止まらず、ゆりかごから墓場までサービスを提供する意気込みすら求められている。

 そこで実践的な解決策を提供しているのが日本システム技術の学校法人向けパッケージアプリケーション「GAKUEN」シリーズだ。学生を顧客とする考え方自体は、すでに米国でかなり普及しており、それを日本で実践するための具体的なアプローチとして、東洋大学など224校の学校法人に採用されているという。

 GAKUENのコンセプトは「大学改革」。キャンパス内外でどれだけ学生のニーズに応え、付加価値を提供できるかにある。バックオフィスの業務システムと連動することにより、学生の情報を細部まで管理することができる。たとえば、「就職」モジュールでは、求人検索などの機能に加えて、企業の採用活動における学生への質問項目などもデータベース化できる。

 GAKUENシリーズは具体的に、UNIX対応版で大規模校向けの「REVOLUTION」とそれ以外の「GAKUEN」の2つのラインアップが提供されている。REVOLUTIONは、入試、教務、就職、学費、奨学金、校友会などのモジュールで構成される「学務システム」と、経営戦略、経理、人事、管財、施設管理などで構成される「法人システム」に機能が分類されている。

 システム的には、統合化したデータベースによる一元管理が特色。データベース、アプリケーションサーバ、クライアントといういわゆる3階層システムの考え方で設計されている。

 日本システム技術で執行役員を務める佐々木優氏は、「GAKUENは大学システムにおける中心的存在」と話す。大学向け業務アプリケーションとして不動の存在であることをアピールした。

日本システム技術で執行役員を務める佐々木優氏。

IBMとの強力なパートナーシップ

 一方で、販売面でGAKUENシリーズを強力に支援しているのがIBMだ。IBMは現在、自らがデータベースやアプリケーションサーバをインフラとして提供し、その上で稼動するアプリケーションに関しては、独立系のソフトウェアベンダーに開発を依頼することによって業務アプリケーションを含めたエコシステムを作り上げる「ISVエコシステム」を構想として掲げている。

 「ちょうど10年前、セミナーで出展したときにブースが隣同士になったことがきっかけ」とIBMとの協業開始のエピソードを佐々木優氏は話す。そこから代理店契約を結んだことから、パートナーシップが始まった。REVOLUTION、GAKUENともに、DB2、WebSphereのIBMの両ミドルウェアに対応している。

 その後、2003年11月には、慶應義塾大学とIBMとともに、外部資金管理システムなどを含めたGAKUEN REVOLUTION 2006法人シリーズを共同開発した。慶應義塾大学の学校運営ノウハウをパッケージ化したものだ。そのほか、営業面では大規模顧客の紹介、技術面でも、開発ツールの無償提供など、IBMとの協業によって幅広いメリットを享受しているという。

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