Wicketオープンソースフレームワーク、JavaOneでデビュー

JavaOneで発表されるWicket 1.0はJavaとHTMLで構成されているため、開発者はJavaの知識とHTMLエディタを使ってアプリケーションを書ける。(IDG)

» 2005年06月24日 10時24分 公開
[IDG Japan]
IDG

 JavaベースWebアプリケーションの開発を容易にする新しいオープンソースフレームワークが6月27日、元Sun MicrosystemsのJavaエバンジェリストの支援の下、JavaOneでデビューする。

 2004年春にJFC(Java Foundation Classes)/Swingフレームワークの開発チームメンバーのジョナサン・ロック氏が立ち上げたオープンソースプロジェクト「Wicket」は、来週のJavaOneカンファレンスでWicket 1.0を発表する。同プロジェクトのプレス声明により明らかになった。

 元Javaエバンジェリストで現在Infravio副社長のミコ・マツムラ氏は、WicketプロジェクトメンバーでTopicus上級エンジニアのマーティーン・ダショースト氏とともに、28日にJavaOneでWicket 1.0に関するセッションを行う予定だ。

 Apache Software Licenseの下でリリースされるWicket 1.0は、動的なWebページの作成をデザインとコーディングの2つに分割することで、再利用可能なWebコンポーネントの作成とパッケージングを容易にすると開発チームは説明している。これにより、デザインチームとコードチームがもう一方のチームのプロセスを妨げずに、独立して作業を行える。

 さらに、WicketはJavaとHTMLで構成されているため、開発者は既に持っているJavaの知識を活かし、HTMLエディタを使ってWicketアプリケーションを書けると、同プロジェクトのWebサイトには書かれている。

 Wicketは多数あるJava開発者向けオープンソースツール・フレームワークに仲間入りすることになる。JFC/Swingのほか、Eclipse、Struts、Cocoon、Hibernateなどが有名だ。

 今年で10回目になる2005 JavaOneカンファレンスは、サンフランシスコで27日に開幕する。

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