社長とITの話をするための12のコツ(2/4 ページ)

» 2005年06月27日 00時00分 公開
[杉山正二(アールエスコンポーネンツ),ITmedia]

ポイント5:結果志向

 物事のプロセスは大事であり、正しいプロセスが正しい結果に結びつくわけであるが、経営者や上級管理職になればなるほど、結果責任を問われる。したがって、システム導入やアプリケーション導入で何が結果として得られるのか、良くなるのか、と問われることが多い。逆に求める結果が得られるのであれば、やり方は任せる、という人も多いはずである。

ポイント6:費用対効果

 ポイント5と重なる内容でもあるが、費用対効果の大枠を捉えたいと考える人が多い。たとえば、投資額に対して利益がどれくらい得られて、何年で投資を回収できるのか、といった話である。ちなみに、私は現在のビジネス環境でのシステム投資の回収期間は、2年以内で考えるべきだと思っている。すなわち、投資回収に3年も4年もかかるようでは、その間に新しい技術が登場するなど、環境が変化するリスクが大きくなり過ぎると考えるからである。

ポイント7:人や組織

 経営者や管理職にとって、人や組織に関わる事柄は非常に重要で、かつ、彼らの時間の多くを割かれている。したがって、人や組織にどれくらい関わる問題かを意識して話す必要がある。たとえば、システムを変更することのインパクトが要員や組織にどれくらい影響があるのか、どんな知識やスキルをもった人が必要なのか、教育や研修はどうするのかなど。

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