SSA、基幹システムをWeb化するiSeries特化型の「ERP LX 8.3」を発表

日本SSAグローバルは、一般消費財などの製造業におけるプロセス生産向けERPパッケージBPCSの次世代版となる新製品「SSA ERP LX 8.3」をリリースすると発表した。

» 2005年07月06日 15時23分 公開
[怒賀新也,ITmedia]

 日本SSAグローバルは7月6日、都内で記者発表会を行い、一般消費財などの製造業におけるプロセス生産向けERPパッケージBPCSの次世代版となる新製品「SSA ERP LX 8.3」をリリースすると発表した。同製品は、SSA のBPCS、PRMS、KBM、PRISM、Infinium MM/PRのユーザーに拡張機能を提供するアップグレードプラットフォームとなっている。

 LX 8.3の特徴としては、IBMのiSeries(旧OS400)に特化し、Webインタフェースへの移行を可能にすること。8.2では、グリーンスクリーン、クライアントサーバ、Webクライアントという3本構成だったUIも、グリーンスクリーンとWebクライアントの2本に統合した。

 また、旧Baanから機能を取り入れたEAI機能「SSAテクノロジーアーキテクチャ」により、SOAPやXML、ODBC、JDBCなどさまざまなプロトコルに対応して、柔軟にシステム間を接続できるようになった。

 また、業務的な側面からは、プロセス主導のソリューションとして同社が提供するSSA Workflowをベースにしたコンプライアンス強化機能も追加されている。

 同社は、2007年問題(企業において大型汎用機やオフコンなどの基幹システムを開発、保守してきた団塊の世代が2007年に一斉に定年を迎えることにより、基幹系システムの維持が難しくなるという懸念)の解決策としても、LX 8.3が有効であることを強調する。

 製造業の多い日本企業には、いわゆるレガシーシステムとしてiSeriesが稼動していることが多い。これらのシステムが「オープン化」を目指す際に、Web対応、ほかのアプリケーションとの連携、RPGでの開発も引き続き可能になるLX 8.3は、ユーザー企業にとって強力な選択肢になることをSSAはアピールしている。

 なお、この日は、SSAとIBMが共同で「IBM-SSAコンピテンシーセンター」を新宿パークタワー設立することも併せて明らかにされた。両社の製品を組み合わせた場合のシステムの最適化を図る場合などに利用される。

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