IBM、Workplaceに企業向けブログツールを追加

IBMは、企業内の情報共有を目的として、コラボレーションツールのWorkplaceにブログ機能を統合させる。(IDG)

» 2005年07月13日 14時00分 公開
[IDG Japan]
IDG

 IBMは7月12日、WorkplaceコラボレーションプラットフォームとWorkplace Designer開発ツールのVersion 2.5で企業向けブログツール2種類を追加する計画を明らかにした。

 IBMはWorkplace 2.5とともに今年後半に出荷するブログツールのプレビュー版を無償公開した。

 IBMによれば、Workplace 2.5にはアーカイブ、固定リンク、コメント、検索、シンジケーションなどの機能を持ったブログ作成を可能にするためのコンポーネントが付属するという。

 このツールには、セキュリティ、ロール、アプリケーションテンプレート、ブログの一括管理などのエンタープライズ向け機能が搭載されている。ブロガーがお気に入りの内部および外部のブログリストを公開するためのblogrollという機能もある。

 Workplace 2.5ではAtomとRSSの両方のシンジケーションをサポートしている。

 IBMのLotus販売担当幹部であり、著名なブロガーでもあるエド・ブリル氏によれば、同社ではこれらのブログツールをWorkplaceに統合する計画であり、コラボレーションおよびプロダクティビティツールの中核的なコンポーネントにするつもりだという。

 同氏は、ブログツールをサードパーティー製アドオンではなく、コラボレーションプラットフォームそのものの中に構築してしまう点が優れていると強調する。「IBM内部でも、自分たちで情報を共有するためにブログを使っているのが大半だ」とブリル氏。IBM社内にはおよそ2800のブログがあり、そのほとんどがチームメンバーの問題解決に役立っているという。

 ブログをビジネスコミュニケーションに組み込むことのメリットは、内部であるにしろ、外部であるにしろ、ブログは企業記録の一部となるということだ、とブリル氏。

 同氏は「ブログのアドバンテージは、状態が固定化されていないというところにある。メールでは誰からのメールだということを分かった上で読まないといけない。ブログではいったん公開してしまえば検索可能なので、企業記録に残すことになるのだ」と言い添えた。さらに、構造化されたディレクトリーツリー、フルテキスト検索、固定リンクといった方法も使えると同氏。

 IBM Lotus NotesとDominoでは、既にブログツールとブログリーダーツールが提供されている。

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