日本HP、エージェントレスでも検査可能な検疫システム新版

日本HPは、企業が定めたセキュリティポリシーを満たさないクライアントPCの接続をブロックする検疫システムの新版「HP Quarantine System ver 2.0」の販売を開始した。

» 2005年07月21日 19時09分 公開
[ITmedia]

 日本ヒューレット・パッカードは7月21日、企業が定めたセキュリティポリシーを満たさないクライアントPCの接続をブロックする検疫システムの新バージョン「HP Quarantine System ver 2.0」の販売を開始した。

 HP Quarantine Systemは、クライアントPCの認証を行うほか、パッチ適用状況やウイルス定義ファイルの更新状況をチェックし、それがセキュリティポリシーを満たさない限り企業ネットワークへの接続を許可させないようにする認証/検疫システム。不正なPCやウイルスに感染した端末を水際で防ぐ役割を果たす。

 新バージョンでは、ActiveXに対応したことにより、エージェントソフト「Qu Agent」をあらかじめ端末にインストールしておかなくとも検疫作業を行えるようになった。また、ネットワークセグメントごとに配置さされて検疫/接続制御を行う「Qu Controller」や管理ツールの「Qu Manager」の対応プラットフォームにRed Hat Enterprise Linuxが加わっている。さらにセキュリティポリシーの設定などを行う管理画面の操作性向上も図られた。

 なお10月には、ローカルネットワークだけでなく、VPN/リモートユーザーについても認証/検疫を実現する「「HP Quarantine Manager for Remote」のリリースを予定するほか、将来的には、現在サポートしているDHCP認証に加え、802.1x認証のサポートを計画しているという。

 HP Quarantine System ver 2.0の価格は個別見積もり。日本HPでは2006年3月末までに20システムの納入を目指す。

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