MS、海賊版チェックプログラムを本格稼働

Windows Genuine Advantage 1.0では、Windows Update、Microsoft Update、Download Centerを利用するすべてのユーザーが、正規版Windowsを使っているかどうかのチェックを受けなければならない。

» 2005年07月26日 15時54分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは7月25日、Windows正規ユーザー認証プログラム「Windows Genuine Advantage(WGA)」をテスト運用からバージョン1.0に移行し、全世界で提供することを明らかにした。

 WGAは海賊版ソフトから顧客を守るためのMicrosoftのキャンペーンの一環。ユーザーが正規版ソフトのメリットを認識し、そのメリットを受けられるようにすることを目的としている。WGAに参加する顧客は正規版を使っているかどうかのチェックを受け、正規ユーザーと確認された場合は付加価値ソフトなどの提供を受けられる。

 WGAのチェックは手早く簡単に受けられるとMicrosoftは説明する。最初にMicrosoft Download Center、Windows Update、またはMicrosoft Updateにアクセスした時に、ユーザーはWGAに参加するよう求められ、WindowsをチェックするActiveXコントロールをダウンロードするよう指示される。Windowsが正規版と確認された場合、今後の認証に使われる特殊なダウンロードキーがPCに格納される。このプロセスで個人を特定できる情報が収集されることはなく、またMicrosoftがユーザーに連絡をしてくることはないという。

 WGA 1.0において、Microsoftは以下のような強化を施した。

  • Windows Update、Microsoft Update for Windows、Download Centerを利用する顧客はすべてWGAによるチェックを受けなければならない。Security Updateは引き続き、WGAへの参加の有無にかかわらず、全Windowsユーザーに提供される。
  • WGAのテスト運用において、MicrosoftはWindows正規ユーザーに付加価値ソフトを提供したが、最初に提供する付加価値ソフトの総額をおよそ450ドル分に増やした。
  • WGA参加者のPCを自動的にチェックして、正規版Windowsを走らせているかどうかを判断することで、認証プロセスを強化・単純化した。WindowsユーザーはOSの認証のために25けたのプロダクトキーを入力しなくてもよくなった。
  • 海賊版とは知らずに買ってしまったユーザーには、正規版のWindows XP ProfessionalおよびHome Editionが提供される。海賊版の報告に記入して、購入証明を海賊版CDとともに送付すれば、無料で正規版を受け取れる。海賊版の報告だけを提出した場合は、正規版のHome Editionを99ドル、Professional Editionを149ドルで受け取ることができる。

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