IBM、セキュリティと仮想化機能強化のメインフレーム「z9」発表

IBMは従来モデルz990の2倍強の処理能力を持つメインフレームz9を発表した。最初のモデルは9月発売予定。

» 2005年07月27日 08時17分 公開
[ITmedia]

 米IBMは7月26日、セキュリティと仮想化機能を強化したメインフレーム新製品「System z9」を発表した。12億ドルを費やして開発したもので、コラボレーティブコンピューティングの新時代におけるハブとして機能できるシステムだと説明している。

 1日当たりに処理できるトランザクションは10億と、従来モデルzSeries z990(T-Rex)の2倍強。メモリも倍増させたほか、I/O帯域は最大で80%向上。データを暗号化してパートナーやサプライヤーなどに安全に送信できる機能も年内に提供する計画。

 「System z9は、コンピュータ業界でこれまでに見られなかったレベルの仮想化とコラボレーション機能を提供する。System z9 1台でハード、ネットワーキング、ソフトを最適化できる設計になっており、数百台の分散型サーバに匹敵する業務をわずかなスペースで管理することが可能だ」。システム&テクノロジー担当上級副社長、ビル・ザイトラー氏はこう説明している。

 System z9 109(z9-109)はプロセッサユニット1〜54基の間で5種類のモデルを提供。最初の4モデルはプロセッサユニット1〜38基で9月に発売、大容量のS54モデルは11月に発売を予定している。

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