Webdruid――経路分析のもたらす新しい価値観「あなたの知らないオープンソース・ソフトウェア」

この世にはさまざまなオープンソース・ソフトウェアが存在する。しかし、世に知られていないものも多い。そこで夏休み特別企画として、さまざまな分野の特選オープンソース・ソフトウェアを紹介しよう。

» 2005年08月17日 15時00分 公開
[中津川篤司,ITmedia]

 自分でWebサイトを立ち上げていて、アクセスを伸ばしたいと考えている方はアクセス解析を勉強するべきである。サイトに訪れたユーザーの動きを分析し、どのような人達がどのような思惑でサイトに訪れ、何を期待しているのか分かれば、その情報を予め提供しておくことができる。

 コマースサイトやWebサイトを営業窓口にしている場合、さらに重要なのが移動経路だ。コマースなら注文、営業窓口なら申し込みや問い合わせが発生しなければ効果がない。訪れた人がどういう経路を進み、どこで退出または迷子になっているのか調査し続けなければならない。

 ここで紹介するオープンソース・ソフトウェアはWebdruid、Webアクセス解析ソフトウェアだ。GPLで提供されており、最新版はバージョン0.5.4だ。

 基本的な解析機能は網羅されている。PV、ユーザーエージェント、国別、ホスト別など。これらの機能で基本的な分析は可能だろう。だが、このソフトウェアの本当の売りは別にある。

 Webdruidの最大の特徴はなんと言っても経路分析が行えることだ。Apacheなどの代表的なWebサーバのログフォーマットを読み込み、それをグラフ化してくれる。通常、これらを分析するのは手間隙がかかるが、それを一気に、かつグラフィカルに見せてくれる点が素晴らしい。

経路分析 経路分析も容易に

 粒度の細かい定点観測を行ったとしても、経路分析で有用なデータが得られないことも少なくない。前後、さらにその前後の関連性を見ることで新しい価値が生まれる可能性は高いのである。

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