データリンクは、基幹業務システムのマイグレーションを支援するツール群「ModernArch」を発表した。
データリンクは9月2日、メインフレームで動作している基幹業務システムのオープン系への移行を支援するツール群「ModernArch」を発表した。
ModernArchは、同社がこれまで手がけてきたプロジェクトで得たノウハウをベースに、COBOLなどで書かれた基幹システムのJavaや.NETをはじめとするオープン環境への移行を支援するツール群。移行の際に必要となる現状分析から設計、移行、新規開発や保守にいたるまで、レガシーマイグレーションのプロセス全体をサポートする。
発表されたツールは3種類ある。
「ModernArch ReDocument」は、リバースエンジニアリング技術を用いたIT資産分析ツール。COBOLやJava、VisualBasicの各言語に対応しており、既存の情報システムの資産分析と現状把握を行う。
「ModernArch ReArchitect」は、ある言語で書かれたプログラムを別のアーキテクチャに変換するツール。第一弾としてCOBOL to Java版が投入され、追ってCOBOLを.NETやオープン系COBOLへ変換するバージョンが順次リリースされる予定だ。
3つめの「ModernArch Designer/Developer/Modeler」は、J2EEおよび.NETでのシステム構築を支援するCASE(Computer AidedSoftware Engineering)ツールで、上流/下流過程やデータベースモデリングを支援する。
データリンクはまず10月より、ModernArch ReDocumentの出荷を開始する。対応プラットフォームはWindows 2000/XPで、価格は5ユーザーの場合で800万円から。同社は順次ModernArch ReArchitectやModernArch Designer/Developer/Modelerを出荷するほか、ModernArchのサポートやコンサルティング、同製品を核としたシステムインテグレーション活動を展開していくという。
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