レガシーマイグレーションを包括的に支援、データリンクがツール群発表

データリンクは、基幹業務システムのマイグレーションを支援するツール群「ModernArch」を発表した。

» 2005年09月02日 20時49分 公開
[ITmedia]

 データリンクは9月2日、メインフレームで動作している基幹業務システムのオープン系への移行を支援するツール群「ModernArch」を発表した。

 ModernArchは、同社がこれまで手がけてきたプロジェクトで得たノウハウをベースに、COBOLなどで書かれた基幹システムのJavaや.NETをはじめとするオープン環境への移行を支援するツール群。移行の際に必要となる現状分析から設計、移行、新規開発や保守にいたるまで、レガシーマイグレーションのプロセス全体をサポートする。

 発表されたツールは3種類ある。

 「ModernArch ReDocument」は、リバースエンジニアリング技術を用いたIT資産分析ツール。COBOLやJava、VisualBasicの各言語に対応しており、既存の情報システムの資産分析と現状把握を行う。

 「ModernArch ReArchitect」は、ある言語で書かれたプログラムを別のアーキテクチャに変換するツール。第一弾としてCOBOL to Java版が投入され、追ってCOBOLを.NETやオープン系COBOLへ変換するバージョンが順次リリースされる予定だ。

 3つめの「ModernArch Designer/Developer/Modeler」は、J2EEおよび.NETでのシステム構築を支援するCASE(Computer AidedSoftware Engineering)ツールで、上流/下流過程やデータベースモデリングを支援する。

 データリンクはまず10月より、ModernArch ReDocumentの出荷を開始する。対応プラットフォームはWindows 2000/XPで、価格は5ユーザーの場合で800万円から。同社は順次ModernArch ReArchitectやModernArch Designer/Developer/Modelerを出荷するほか、ModernArchのサポートやコンサルティング、同製品を核としたシステムインテグレーション活動を展開していくという。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ