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» 2005年09月08日 21時52分 公開

AMDの新CTOはNewisys共同創業者のヘスター氏

AMDのフレッド・ウエーバーCTOの後任に、Opteron搭載サーバを開発してきたNewisysの共同創業者、フィル・ヘスター氏が就任する。

[IDG Japan]
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 Advanced Micro Devices(AMD)は9月7日、フレッド・ウエーバーCTO(最高技術責任者)の退職に伴い、後任としてNewisysの共同創業者のフィル・ヘスター氏を新CTOとして迎え入れると発表した。

 AMDの広報担当者によると、同社のOpteronおよびAthlon 64プロセッサを開発した技術チームを率いてきたウエーバー氏は、数週間の引き継ぎ期間の後に同社を去る。同氏は退職後、新たな起業チャンスにフォーカスするという。

 ヘスター氏は9月12日に正式にCTOに就任する。同氏はIBMに23年間勤めた後、Newisysで5年間にわたってOpteronベースのサーバの開発を担当した(関連記事)

 AMDは以前、全世界の企業向けサーバ市場で受け入れられなかったが、Opteronは閉ざされていた扉を開いた。x86命令セットに追加された64ビット拡張機能および統合メモリコントローラを備える同プロセッサは、一部のアプリケーションでIntel製の競合プロセッサを上回る性能を実現し、これまでサーバ分野でゼロに近かったAMDのプロセッサの市場シェアを今年、10%を超えるまでに引き上げた

 AMDの発表に先だって行われたインタビューの中でヘスター氏は、「当面はウエーバー氏の成果をさらに発展させるつもりだ」と述べた。

 「フレッドは、x86-64(Opteronプロジェクトの初期のコードネーム)で良い仕事をした。これをベースとしてスタートし、業界パートナー各社と素晴らしい関係を構築するつもりだ」とヘスター氏は語る。

 ヘスター氏はIBM在籍時、数年間にわたって同社のPC事業部の技術サイドの責任者として、IntelやAMD、Microsoft、Linuxベンダーなどと共同で各社の技術をIBMのPCに実装する業務を担当したという。

 AMDのプロセッサ事業部のダーク・マイヤー社長兼COO(最高執行責任者)の指揮下に入るヘスター氏は、同社の将来のプロセッサ開発に関して幾つかの目標を考えているという。例えば、Newisysで開発中の64ウェイOpteronサーバなどのハイエンドのマルチプロセッササーバ向けのOpteronの開発に取り組む計画だという。

 同氏はさらに、AMDの新しいモバイルプロセッサ開発に向けた取り組みでも貢献したいとしている。AMDはこの分野では、デスクトップとサーバ分野でIntelに対抗して進出したほどの成果をまだ上げていない。

 「わたしが特に重視しているのは効率だ。これは、ソフトウェアアプリケーションをAMDチップに簡単に移植できること、電源管理という面で効率的なプロセッサ、そしてユーザー環境をよりフレンドリーかつ堅牢にするためにシリコンに組み込める機能などを意味する」とヘスター氏は語る。

 ヘスター氏はIBM時代、メインフレームからノートブックに至る幅広い分野を手がけた。IBMのRS/6000およびAS/400サーバの開発を担当したグループで管理職を歴任したほか、2000年にNewisysを設立する前はIBMのPC部門のCTOを務めた。Newisysは2年前、メーカー/ディストリビューターのSanmina-SCIに買収された。

 ヘスター氏が以前から居を構えているテキサス州オースティンは、AMDが大きな勢力を持っている地域である。なお、AMDの本社所在地はカリフォルニア州サニーベール。

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