販売戦略につなげるデータ分析店長のデータ活用(2/3 ページ)

» 2005年09月16日 00時00分 公開
[梅田正隆,ITmedia]

現場で分析して販売戦略につなげよう

 顧客管理データと単品管理データをETLツールで抽出し、データマートにロードしたとしよう。各店舗の分析担当者は、フロントエンドのツールを用いて、これらのデータにアクセスして、分析する権限が与えられている。

 「理想のシステム」において、IT部門はまず、各店舗でシステムを利用しやすくする必要がある。そのために、データを用いて顧客の状況を把握するための基礎情報を整備することにした。データマイニングのクラスタリング手法を用いて顧客を分類するのだ。データマイニングは分析スキルが必要となるため、IT部門が代行する。クラスタリングによって、購入金額が高、来店頻度が高い、セール期間以外で購入頻度が高いなど、顧客を分類していく。

 各店舗は、この基礎情報にアクセスすれば、自店の顧客がそれぞれどのクラスに属しているのか、自店の傾向を他店の傾向と比較することができる。優良な顧客が判明することによって、店頭でのアクションやサービスの提供につなげることもできそうだ。

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