インタビュー
» 2005年09月20日 13時00分 公開

Interview:BI専業ベンダーとしての強みを引き続き生かすビジネスオブジェクツ

OracleやMicrosoftなどリレーショナルデータベース製品を提供するベンダーがBI市場に本格参入しようとしており、今後競争が激化すると言われている。Business Objectsはどのように競争を乗り越えていくのか。

[聞き手:怒賀新也,ITmedia]

 ビジネス・インテリジェンスの最大手ベンダーの1つとして名前が上がるのがBusiness Objectsだ。同社は2003年にレポーティングソフトウェアベンダーのCrystal Desicionsを買収し、製品を統合した。OracleやMicrosoftなどリレーショナルデータベース製品を提供するベンダーがBI市場に本格参入しようとしており、今後競争が激化すると言われている。そんな中で、Business Objectsはどのように競争を乗り越えていくのか。

 製品グループのシニアバイスプレジデントを務めるハーブ・コートリア氏が来日、今後の製品展開も併せて聞いた。

コートリア氏

ITmedia ビジネスインテリジェンス分野に力を入れ始めたSiebel Systemsが先日、Oracleに買収されることになりました。これについて、どのように考えておりますか?

コートリア その知らせはBusiness Objectsにとってプラスになります。Siebelはマーケティングのベンダーであり、BIに進出したのはここ最近の話です。

 また、Oracleは今や、PeopleSoft、SiebelというBIソフトウェアを3つも持つことになります。われわれもCrystal Decisionsを買収後、ソフトウェアの統合に苦労しましたので、このような大きな3つのアプリケーションを統合することがいかに大変かが分かります。

 また、Business Objectsには、OracleでBIを担当していたニール・メンデルスゾーンという者が入社しましたが、その理由は、OracleがBIへの取り組みをあまり重視していなかったからと聞いています。一方、Business Objectsは、BIだけに取り組んでいる企業です。世界で3800人の従業員の内、1300人が研究開発に関わっています。

ITmedia 現在、MicrosoftがSQL Serverで、またOracleはOracle Databaseの強みを生かしてBIに焦点を当てています。

コートリア Business Objectsの製品スイートは、OracleやSQL Serverなど、データベースの種類に関わらずクロスプラットフォームで稼働します。

 一方で、Oracleが提唱するBIはやはり、Oracle Databaseが中心です。また、Microsoftが提供するBIは、Business Objectsの機能からすると5年くらい前のものと言っても言い過ぎではありません。中小向け市場などではMicrosoftが脅威になることがあるかもしれませんが、基本的にはまだまだわれわれの優位は変わりません。

 一方、SAPとの関係という意味では、SAP BWにはCrystal Decisions時代からわれわれのレポーティング製品がOEM提供されているという経緯があります。SAPは、企業アプリケーション全体としてのデータを持っている点でライバルとして手強い面があります。競合関係としては確かに、BI専業ベンダーよりも、SAPやMicrosoft、Oracleなど、アプリケーションを持つベンダーを気にしていることは確かです。

 われわれとしては、過去のデータだけでなく、未来を予測することにフォーカスすることで差別化していく考えです。企業がデータをいかにアクションに結びつけるかを考えるという意味で、Business Objectsは「オペレーショナルBI」を掲げています。

ITmedia 製品の特徴について教えてください。

コートリア 標準技術ベースであること、パフォーマンスがいいこと、データの抽出からOLAP、レポーティングなど、BIとしてのすべての機能が含まれている点です。パフォーマンスマネジメントを実現することも可能です。また、新たに、ユーザーが条件をリストボックスから選んでいくだけで、必要なデータを取り出すことができるような新たな機能も加えられる予定になっており、今後利便性がさらに向上する予定です。

ITmedia 主なユーザー事例を教えてください。

コートリア ユーザーはあまりに多くて絞ることが難しいですが、GEやコカコーラなど主要企業で利用されています。株価の上昇を見てもらえれば、市場の評価が分かると思います。



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